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194.また、こんな夜
タイトルに(略
「まーーーーきッ!! へるぷッ!!」
「近所迷惑だトーン落とせ」
夜。槙の部屋。
課題でわからないところを聞こうと思ってハイテンションで呼んだら、全力で冷静に返された。ひどい。
「何が酷いんだ」
「読心!? や、テンション合わせてくれないから」
「合わせるのめんどいじゃん」
「ものぐさ……」
「だいたい居間にいた俺呼ばなくてもそこに柚いるだろうがよ」
「柚寝てるし。機械系の課題だから柚はわからないと思うし」
「柚ならわかるだろ」
「キミはボクをなんだと思ってるのかな」
「起きてるじゃねぇか」
あれ? 起きてたの?
「なんだ、またいつもの狸寝入りか」
「いつものって……そんな普段から寝たふりしてないさ」
「今度から寝てるの見かけたら布団で頭から埋めてやろう」
「やめて」
「あはは……」
埋めたら面白そう。やってるの見てよう。
「で、樂は何が聞きたかったんだ」
「……あれ、なんだっけ」
「おい」




