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高校生達のかなりどうでもいい日常  作者: はんぺん
五月、皐月、May…
17/240

17.連休は終わります

樂「僕は連休の最後だあああぁぁ」


槙「いや意味わからん」

 えー。本日は…


「ゴールデンウィーク最後の日だあああぁぁ!!」

「「イェーーーーーイ!!」」

「なんだイェーイって!絶対お前ら思考ズレてるだろ!少し落ち着け!」


 ノリの悪い槙が何か言っているが無視。


「うぇーーーーーい!!」

「…ひゃっほーーーーーう」

「いえあーーーーー!!」

「…うひょーーーーーう」

「おえええぇぇぇ!!」

「おい最後おかしい!それは吐く音であって歓喜の雄叫びではない!」


 ちなみに僕達はゴールデンウィーク最後の日であることを喜んでいるわけではない。むしろそこには絶望しかない。なのに何故こんなにハイテンションかというと…。


「だって槙!これからカラオケだよ?かなり久しぶりのカラオケだよ!これが喜ばずにいられるかってんだぁ!」

「いや分かる、その気持ちはよく分かる。だがここは屋外だ。早い話近所迷惑だ。あとどうでもいいがなんで少し江戸っ子っぽい感じになった」

「しかも今日は新メンバーの愀までいるんだよ?僕はもう嬉しすぎて叫ぶことしかできないようぇーーーーーい!!」

「カラオケ屋についてから存分に叫べ。な?」


 僕の奇行(自覚有り)に槙が突っ込んでいると


「それは楽しそうだ。私もついて行って良いかな?」


という、聞き慣れた声が背後から響いた。 僕と愀が驚いて振り向く。それに引き換え槙は呆れたようにゆっくり振り返る。


「ゆ、(ゆう)!?いつからそこに!」

「ふふっ、いつからだと思う?」

「ワープしてきたに一票!」

「落ち着け」

「それは槙だろう?」

「柚も落ち着け」

「いやでも、さっきまで気配の欠片も感じられなかったよ!?」

「それはお前が発狂してたからだ」

「…発狂(笑)」

「柚、お前らが叫びだした直後から後ろにいたぞ。多分お前らの叫び声聞き付けて寄ってきたんだろ」

「さすがその道のプロフェッショナル。よく分かってるね」

「なんだその道って」

「隠密の」

「俺は何者だよ」

「……」


 ふと見ると愀が軽く身構えて柚を睨み付けている。


「あれ?どしたの愀」

「…誰だ」

「超警戒体制だな」

「あぁ、愀は知らないだろうしね。ま、その辺も含めてカラオケ屋についてから説明するよ」


―――――

――――

―――


 カラオケ屋


…の、部屋に着くなり、


「…誰だ」


愀が構える。


「愀、そんなに身構えなくて良いんだよ?」

「君達の友達は面白いな」

「類は友を呼ぶってか?」

「自分で言ってれば世話ないね」


 柚が軽く笑う。


「さて、まずは自己紹介かな。私は天城 柚香(あまぎ ゆうか)。そこにいるアホ面二人の……何だろうね?」

「そこで聞くかよ…」

「ま、無難に友達じゃない?」

「と、ご覧の通り幼馴染みだよ」

「ご覧になってもわかんねぇよ普通」

「…速水 愀。分かるとは思うが木工生だ」

「柚は春蘭(しゅんらん)高専な」

「春蘭…!」


 県立春蘭高等専門学校。

 この辺りで最も大きい高等学校で、学力偏差値はトップクラス。しかもその実力は本物でこれまで数々の“天才”を世に送り出してきた。中には後に大企業の社長となる者までいたという。

 以上、『槙!俺☆ペディア』より抜粋。


「そんな感じでよろしく」

「どんな感じだ」

「…よろしく」

「それじゃあ一曲行ってみよう!」

「余韻にくらい浸らせてやれよ!」


 さて槙、ボケ三人に対処できるかな?


―――――

――――

―――


「〜〜♪」

「食べ物とか飲み物どうする?」

「無くて良いだろ」

「…キー高」

「そりゃ樂の体格だからな」

「〜〜♪」

「槙、取り敢えず何か入れなよ」

「二番手俺か…何歌おうか」

「ロック…」

「無茶振りやめろ」

「〜〜♪」


〜〜〜〜〜


「あれ?僕のお茶どこ」

「…ふはははコイツは預かった…」

「なっ…卑怯な…!」

「非道な奴め!」

「〜〜♪」

「……」

「……」

「一応乗ってあげた訳だけどツッコミ不在って虚しくないのかい?」

「〜〜♪」

「…槙声低い」

「普段はそれ程でもないクセにね」

「槙の歌の上手さって意外だと思わない?」

「音ゲーやるからリズム完璧だしね。僕もたまについてくけど」

「…ブレスの回数少ない」


〜〜〜〜〜


「いや、意外性っていったら柚の方が上だろ」

「そうかな?」

「僕も思う」

「〜〜♪」

「愀、すごいフォール入るな」

「繋ぎ上手いね」

「何だろう、僕だけ平凡で謎の疎外感」

「〜〜♪」

「樂は平凡が取り柄だろ?」

「「平凡の代名詞が言ってもね」」

「平凡って美徳じゃないのか…?」


〜〜〜〜〜


「〜〜♪」

「…1つ良いか」

「なんだ?」

「…天城って何者」

「……」

「……」

「〜〜♪」

「「僕(俺)達の幼馴染み!」」

「…あぁ、納得」

「いや、愀?どういう意味?」

「俺らは柚みたく化け物じみてないぞ」


 柚の歌声に愀は驚いている様子。その後も僕達は、時間までカラオケを満喫した。


「槙!後でお仕置きねっ!」

「怖ぇよ!あとキャラあってないぞ!」



柚ちゃんの登場です。


…おや?一人称が違いますね?

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