表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
高校生達のかなりどうでもいい日常  作者: はんぺん
五月、皐月、May…
16/240

16.連休なのに暇人

私も暇人です

「暇だね〜」

「課題はやったのか?」

「なんでこんなに暇なのかな〜?」

「後で泣きを見ても知らんぞ…」


 僕は槙みたいに課題サボらないから大丈夫。槙は正論言っておきながら自分はやらない、が大体基本のスタイル。元のスペックは高いのだけど…その頭、フル活用したら絶対もっと上を目指せると思う。


「しかし、せっかくのゴールデンウィークに何もする事がないって…」

「なんか悲しいね」

「そうだよなぁ…」

「まぁ、休日なんて休むための物なんだから良いんじゃない?」

「気分的な問題がな」

「割りきろう」


 自らに言い聞かせる意味も込めてそう言う。

 とはいえ本当にする事がない。何か探してみるか。


「じゃあまず引き出しを」

「待て、どうして人の部屋を家捜しするっていう結論に至った?」

「槙の机なら何か面白い物が入ってるって確信して」

「例えば?」

「盗んだ下着とか」

「俺は変態か」

「充分素質はあるね」

「だとしても下着ドロはしないから」


 槙が何故か否定する。人は自分がよく見えてないとはよく言ったものだ。


「槙。僕は君の趣味を否定したい訳じゃないんだよ。だけど、法律というものがあってね。さ、隠してるモノをだしてごらん?」

「なんだその“僕は聖人です”みたいなノリは」

「今なら間に合うよ…ね?」

「うわうぜぇ」

「冗談はさておき」

「待て机を漁りにかかるな」

「君の机には(あさり)が入ってるの?」

「俺の机の中は海岸か?」

「それは誰にもわからない…」

「良い感じに締め括ろうとするな」


 遠い目をする僕に呆れたように槙が突っ込む。


「隙有りぃ!」

「もう勝手にしろや…」


 槙からお許しが出た。僕は容赦なく鯏…もとい漁りにかかる。


「〜♪」

「ったく…」


 報告します!収穫物…


「画用紙、スケッチブック、空のファイル、白紙の大量に入ったファイル、折り紙、筆箱(文房具一式)、ゲームソフトの空箱いくつか、ゲーム機の空箱、何故か工具箱…」

「面白そうな物なんてないだろ」

「……スケッチブックの中身を!」

「何も描いてないかな」

「……」


 本当に何も面白くない。槙って奴は…槙って奴は…っ!


「なんてつまらない奴なんだぁっ!!」

「いやぁすまんね」


 槙が某連鎖する落ちものパズルゲームで遊びながらテキトーに返答する。


「…暇だねぇ」

「……お前どんだけ暇なんだよ。なんか狩り行くか?」

「ドス〇ャギィ」

「二分あれば死ぬよな?」

「ブ〇ハブラ」

「大型ですらなくなったよ…やる気のなさが滲み出てるな」

「じゃあ特〇キノコ納品」

「まぁ言うと思ったけどな?」

「じゃあ何なら良いんだよっ!」

「俺はやらなくても良いんだがな」


 本当に槙はわがままだな!


「暇だねぇ」

「ふーん」

「暇だねぇ」

「そーだなー」

「暇だから誰か呼ぼうか?」

「この狭い部屋にそう何人も入れねぇよ」

「例えばあの娘とか」

「なんで呼ぶ方向で話進めてんた。てかアイツは暇なら呼ばなくても自分から来るだろ」

「確かにそうだね。ていうかよく分かったね」

「ココに来る女子とか一人しかいないし」

「槙モテないもんね」

「そうだな。…ん?ラインが」


『ボク呼ばれたかい?』


「………」

「どうしたの?」

「ほれ」

「……」

「……」

「彼女はエスパーか何かかな?」

「可能性あるな…」


『〜議題〜

お前はエスパーか?』


「それ今議題に挙げる必要あったの?」

「暇なんだろ?」

「あ、暇潰し?」


『ふふっ どうだろうね?』

『なんだその含みのある物言いは』

『もしかすると本当にエスパーかもしれないよ?』

『怖ぇよ』


「…怖いね」

「あり得そうだから困るんだよな…」


『槙も負けず劣らず怖いから安心しなよ』

『馬鹿な。俺のどこが怖いと』


「聴覚かな」

「そんな馬鹿な…」


『聴覚かな』

『なんで樂と寸分違わぬ返答するんだよ!』

『槙「そんな馬鹿な…」』

『エスパーか!』


「あはは、面白いねぇ」

「なんだお前ら!」


 もうしばらく槙で遊んでいよう。楽しいから。



あの娘は誰なのか。

それはそのうち。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ