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高校生達のかなりどうでもいい日常  作者: はんぺん
四月、卯月、April…
10/240

10.いつもの光景

これが彼らの平常運転。

視点 愀


 …………………。


「…っ!まさか槙、君 今度は僕のことを“男の娘”とでも言うつもりかい!?」

「言わねーよお前は少し落ち着け」

「槙…やっぱり君はそういう趣味が」

「ねーよ」


 今日も平和だな…。


「だいたいね、槙。僕にはそういう趣味は無いって言ってるだろう?目を覚ましなよ」

「だいたいな、樂。俺にはそういう趣味は無いって言ってるだろう?目を覚ませよ」

「いつから君はそんな趣味を持ったんだ?」

「いつからお前はそんな趣味を持ったと勘違いした?」


 そう言えば、明日は三キロ走るとか言ってたな…。


「いや、別に僕は同性愛を否定するつもりはないよ?個人の自由だしね。ただ君の趣味に僕をに巻き込まないで欲しいな」

「個人の自由とか今どうでもいい。そしてお前を巻き込んだつもりはない。あとそんな趣味は無い」


 もう桜の花も散ったしな…。


「槙。いい加減自分の性癖を認めたらどうだい?」

「そもそもありもしない性癖を認める気など毛頭ないがな」


 今年は花見、できなかったな…。


「だいたい何なんだお前は。俺のことをどう思ってるんだよ」

「友達。君みたいに変な目で見たりしてないよ」

「語弊があったか。俺を何だと思ってるんだよ」


 ………………。


「槙は槙じゃないか。それ以外に君を形容できる言葉は僕が知る限り無いよ」

「間違ってないし否定できないのが癪だな…」


 今日は快晴だな…。


「それはそうとアノ件はどうなったんだい?」

「飛躍し過ぎだしドノ件か分からんぞ」


 雲一つ無い青空ってこういうのを言うんだろうな…。


「ほら、アレだよ」

「ドレだ」


 山並も綺麗に見えるな…。


「同好会だよ。顧問は手配できたの?」

「いや、まだだ。なかなか見つからなくてな」


 ………………。


「まんまりモタモタしてると切り捨てるよ?」

「入学直後で勝手が分からないんだよ」


 最近なんか風強いな…。


「そんな勝手がどうとかどうでもいいじゃない。いつもの調子で突っ込めよ」

「無茶振りすんな。あといつもの調子ってなんだ」


 急に気温上がってきたしな…。


「いつもの調子はいつもの調子だよ」

「これで平常運転だ」


 一昨日なんて雪降ってたのに…。


「ほら、赤フン一丁で両手に扇持って踊」

「やったこと無いどころか見たことも無いわ」


 三寒四温どころじゃないな…。


「人のセリフを途中で遮るのは良くないと思うよ」

「どうせ下らない事言うんだからどうでも良いだろう」


 今日なんて二十五度超えてるしな…。


「それよりも始めの話に戻そうぜ」

「何だっけ?」


 …今日も平和だな…。



愀君は意外とぼんやりしているようです。

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