表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ミヤコワスレ  作者: 樫吾春樹
5/31

いつからだろう。


泣くことを我慢するようになったのは。


いつからだろう。


名前ではなく「お姉ちゃん」と呼ばれるようになったのは。


いつからだろう。


人に合わせる方が、楽だと思うようになったのは。


そんな事ばかりだった気がする。


人の笑顔を見たり、幸せそうな顔を見たりするのは好きだ。


だけどたまに、過去の出来事がフラッシュバックする。


いじめられて、独りぼっちになった。


どうしようもなく、泣きたくて。


誰かに、助けてほしくて。


でも、やらなかった。


恐かったから。


惨めに思われたくなかったから。


だから、必死で笑っていた。


迷惑かけないように、心配かけないように…


最近は、疲労が積み重なって山のようになっている。


いつ、心が折れてもおかしくは無いはずなのに…


なのに、体を引きずってでも「大丈夫」と言い張っている自分がいる。


本当は、もうだめなのに…


一人では、とても立ち上がれないぐらい辛いのに…


「大丈夫」


そう言い聞かせ、自分を無理矢理動かす日が多い…


「泣きたい時は泣いていい」


そんな言葉を聞いたことがあるが、もう泣けない人はどうするのだろう。


自分は、本当は泣きたいのに笑ってしまう。


いつからか、心を表に出さずに生活してきた。


いつになったら止むのだろうか。


私の心の涙は…

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ