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ミヤコワスレ  作者: 樫吾春樹
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 私には、イマイチ未来というものが分からない。


何のために生きるというのも分からない。


 こんなにも辛い世界に、そろそろおさらばしたいと思う時もある。


実際に、何度かそうしたいと思い実行しようとした。


だが、出来なかった。自分には、そんなことが出来なかった。


 家族も、クラスメイトも、人も信じられなくなっているのに。


何故、生きなければならないのだ。


友人とも、上辺だけの関係の人も多いというのに。


そんな世界でも、生きろというのか。


 昔、人に本当の事を伝えたら、まるで手の平を返したように、自分のことを避け始めた。


ある人は、自分のことを冷たい目で見て、ある人は自分をまるで空気のように扱った。


 自分はもう、人を信じられない。


家族でさえ、自分の胸の内を知らない。


家族は、自分が大変な時に、助けてはくれなかった。


自分たちのことしか考えていなかった。


 だから、自分は家族ですら欺いてきた。


友人も他人も。


そして、これからも欺いていくだろう。

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