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罪滅ぼし
あの事故から、もうすぐで四年… 聞こえていたのに助けられなかった… 私が君を見殺しにしたようなものだ…
ごめんなさい
助けられなくて
聞いたのに
聞こえていたのに
あの時
家を飛び出して行って
私が代わりになれば良かったのかもしれない
だけど
どんなに願っても
時間は嘲笑うように過ぎていくだけ
私の時計は
あの時から
動いていないのかもしれない
当たり前だと思っていた日常が
あの日を境に無くなった
もうみんなでそろって笑えない
みんな一緒にいられたのが
奇跡だったんだ
きっと生きていれば
今は私達と同い年だったのかもしれないのに
自分の将来に向かっていたのかもしれないのに
助けられなくて
ごめんなさい
ごめんなさい
ごめんなさい
ごめんなさい




