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ミヤコワスレ  作者: 樫吾春樹
23/31

罪滅ぼし

あの事故から、もうすぐで四年… 聞こえていたのに助けられなかった… 私が君を見殺しにしたようなものだ…

ごめんなさい


助けられなくて


聞いたのに


聞こえていたのに


あの時


家を飛び出して行って


私が代わりになれば良かったのかもしれない


だけど


どんなに願っても


時間は嘲笑うように過ぎていくだけ


私の時計は


あの時から


動いていないのかもしれない


当たり前だと思っていた日常が


あの日を境に無くなった


もうみんなでそろって笑えない


みんな一緒にいられたのが


奇跡だったんだ


きっと生きていれば


今は私達と同い年だったのかもしれないのに


自分の将来に向かっていたのかもしれないのに


助けられなくて


ごめんなさい


ごめんなさい


ごめんなさい




ごめんなさい

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