20/31
見ていますか…
空を駆けていく雲
それはどこまでも自由で
雲と雲の隙間から空が見えて
思い出すことがある
あの日もきっとこんなに晴れていた気がする
あれは夏休みが明けたあとすぐの体育祭の後だった
振り替え休日で学校が休みだった朝
その頃は線路の隣に住んでいた私は
電車の急ブレーキ音を聞いた
でも私は
恐くて
夢だったと思っていた
だけど現実は残酷で
夢だと信じたかったものは否定された
あれから時は流れ
私も成長した
でも
今でも夢であればよかったと思っている
一人も欠けずに卒業して
それぞれの夢に向かっていけていたらと
ねえ
空の向こうから見ていますか…




