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みにゃんの冒険

みにゃんの冒険2

作者: 碧猫


 みにゃん達は、にゃんにゃん王国にある麓の教会へ来ています。


 ステンドグラスに描かれているのはふぃーめにゃんのような金色のねこぉです。


「申し訳ございません、みにゃんさん。こねこぉは成長するまで結婚はできないのですにゃ」


「にゃ、にゃんなの⁉︎ 」


 みにゃんが達が教会に来たのはお城にいるねこぉから救出したふぃーめにゃんとみにゃんが結婚するためです。ですが、みにゃん達は断られてしまいました。


「せ、成ねこぉじゃなかったのかにゃ⁉︎ 」


「その大きさですと、こねこぉ以外いませんのにゃ。もし、早く成ねこぉになりたいのでしたら、みみながぞくの里を超えた先にある山ににゃんにゃん魔法成長するにゃんを覚えられる秘薬があるですにゃ」


「……」


「にゃ⁉︎ ならとってくるにゃ! 」


 ふぃーめにゃんと結婚するため、みにゃんは山にある秘薬を取りに行く決意をしました。



 みにゃん達は秘薬を手に入れるため、みみながぞくの里の近くを通っています。


「みみみじかぞくうさ。みみながぞくにしてやるうさ」


 ふぃーめにゃんを助けるためにお城へ行った時に出会った案内人のうさがみにゃん達を捕まえようとします。


「みゃ、なんで、みみみじかぞくをへらそうとするんだみゃ」


「それは、うさがみみみじかぞくだったからうさ」



 今から数年前、にゃんにゃん王国に一匹の可愛らしいこねこぉがいました。こねこぉがお散歩をしていると、一匹の魔女ねこぉと出会いました。


「ひにゃにゃにゃ、にゃんをみみながぞくにしてやるにゃ。戻りたくば、みみみじかぞくを百匹みみながぞくに変えるか、山にあるにゃんにゃん魔法の秘薬をてにいれるにゃ」


 魔女ねこぉはこねこぉに魔法をかけうさにしてしまいました。うさとなったこねこぉはにゃんにゃん王国では受け入れてもらえません。


 にゃんにゃん王国はみみみじかぞくの王国。みみながぞくは恐れられています。


 うさはそれでもにゃんにゃん王国を離れる事はできませんでした。いつかこねこぉに戻れる日のために。にゃんにゃん王国にとどまり、ねこぉがいない場所でひっそりとその日のために暮らしました。


 そして、その場所に一匹のねこぉが迷い込んできました。うさはチャンスだと思いそのねこぉをみみながぞくに変えました。


 そして、みみみじかぞくが迷い込むたび、みみながぞくへと変えていき、とうとう残り三匹になりました。



「そう言う事だうさ。にゃん達はうさのためにみみながぞくになってしまえうさ」


「……にゃ、にゃん達はみみながぞくにならないにゃ! 秘薬をとってくればにゃん達をみみながぞくにする必要はなくなるにゃ! 」


「だったら、二十日間以内に秘薬を手に入れて戻ってくるうさ。できなければにゃんにゃん王国にいるみみみじかぞく達はみんなみみながぞくに変えてやるうさ」


 みにゃん達ににゃんにゃん王国全てのみみみじかぞくの未来が委ねられました。

 みにゃん達は、通過する権利と、物資を無料で補給する権利をもらいました。


「まずはどうするにゃ? にぃみゃん」


「まずは情報にゃ? 」


「雨を防ぐフードを買うみゃ」


 みにゃん達はみみながぞくの里で、耳隠しフードと二足歩行補助ソックスとお手入れセットを買いました。



 みみながぞくの里を出たみにゃん達はふぃーめにゃんを攫ったねこぉに出会いました。


「しゃ、しゃぁ」


「しゃぁ」


 みにゃんとにぃみゃんはふぃーめにゃんを守りうと威嚇します。


「今回は敵対しないにゃ。というか、ふぃーめにゃんと結婚する必要がなくなりそうにゃ。あのにゃん魔女に城を奪われたにゃ。もう結婚しないから取り返してほしいにゃ」


「にゃ⁉︎ 取り返すにゃ! 」


「感謝するにゃ。ついでにこのにゃんも協力するにゃ。拾ってきたこねこぉのるーじぇにゃんにゃ。国宝の銀色の宝石るーじぇみゃぁからとったにゃ」


 美しい銀色の毛並みのねこぉです。


「よろしくおねがいしますみゃぁん」


「にゃんは非常時に備えるため同行できにゃいにゃ。国を頼んだにゃ。ついでにあのこねこぉの事も頼んだにゃん。あのこねこぉは……にゃんのいとこにゃ」


 ふぃーめにゃんを攫ったねこぉ、にゃんにゃん王国国王にゃぉんは街の方へ行ってしまいました。


「にゃん達でがんばるにゃ! ……まずはどっちからにゃ? 」


「秘薬からがいいみゃ。魔女はあの山に秘薬以外に秘密を隠してるみゃ」


 みにゃん達は魔女からお城を取り戻すという目的も追加されて再び山へ向かいます。



 山は大雨です。みにゃん達は耳隠しフードを被り山を登ります。


「にゃにゃにゃ。秘薬を守るにゃ。きしゃぁぁぁぁぁーーーーーー‼︎‼︎‼︎‼︎‼︎」


「ぴぇ……ぷるぷるにゃ」


「ぴぇ……ぷるぷるにゃ」


 山を登っていると、秘薬を守るねこぉが立ち塞がります。秘薬を守るねこぉの威嚇にみにゃんとにぃみゃんが怖がっています。


「みゃ、みゃぁ、みにゃんとにぃみゃんはみゃぁが守るみゃ」


 ふぃーめにゃんがにゃんにゃん魔法かわいいみゃぁは癒しみゃんを使います。


「みゃぁ、みゃん」


「にゃ、にゃんだにゃん⁉︎ そんなにゃんにゃん魔法は存在しないはずにゃ⁉︎ にゃ……にゃぁぁぁ」


 秘宝を守るねこぉが逃げていきました。


 ふぃーめにゃんがみにゃんにくっ付きます。


「みゃぁ」


「にゃ⁉︎ にゃんにゃにゃん⁉︎ 」


「みゃぁ、みゃぁ。みにゃん、あの橋の奥に魔女の秘密があるみゃ。みゃぁはあそこへはいけないみゃ」


 秘薬の奥には長い長い橋が見えます。橋の先に何があるのかは見えません。真っ黒い雲しか見えません。


「にゃ、にゃぁ。にぃみゃんと一緒にがんばるにゃ。待ってるにゃ」


「待ってるみゃ」



 みにゃんとにぃみゃんはるーじぇにゃんにふぃーめにゃんを任せて橋を渡ります。


「暗いにゃ」


「暗いにゃ」


 みにゃんとにぃみゃんは真っ暗な中、前足を重ねて一緒に進んでいきます。


「にゃにゃにゃ。魔女ねこぉにゃ。本体にゃ」


「にゃにゃ⁉︎ しゃ、しゃぁされたくなければうささん達を元に戻してお城からでていくにゃ! 」


 魔女ねこぉの秘密を探そうと橋を渡っていたみにゃんとにぃみゃんの前の魔女ねこぉが立ち塞がります。


「にゃにゃにゃ。やれるもんならやってみるにゃ」


「しゃ……しゃん……しゃん……」


「しゃ……しゃん……しゃん……」


 みにゃんとにぃみゃんはにゃんにゃん魔法しゃぁーだにゃんを使おうとしましたが、使えません。


「にゃ⁉︎ しゃ……できにゃいにゃ」


「きんしゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ‼︎‼︎‼︎‼︎‼︎‼︎‼︎‼︎‼︎‼︎‼︎‼︎‼︎‼︎‼︎」


「にゃ⁉︎ ぴぇ……ぷるぷるにゃぁ」


 みにゃんが橋の隅で怖がっています。


「にゃにゃにゃ。橋の下に落っこちるにゃぁ」


 風が吹いてみにゃんが橋から落ちてしまいます。にぃみゃんがみにゃんを助けようと橋から落ちてしまいました。


「……みゃぁ」


 暗い暗い橋の下に落っこちていくみにゃんとにぃみゃん。二匹は金色の光に包まれます。


「みゃ……みゃぁ。みにゃんとにぃみゃんはみゃんが絶対に守るんだみゃ」


「にゃぁ」


「ふぃーめにゃんにゃ」


 金色の光の中でふぃーめにゃんがいます。


「みゃぁ。みにゃんとにぃみゃんのためにちょこっとだけきたみゃ。少ししかいられにゃいみゃ」


「にゃ……にゃぁ」


「みにゃん、にぃみゃん、みゃんを助けてくれた時のにゃんにゃん魔法をみゃんと一緒に使ってほしいみゃ」


 みにゃんとにぃみゃんはふぃーめにゃんを助けたときに一度だけ使えたにゃんにゃん魔法最強はかわいいしゃぁだにゃを再び使えるようになりました。


 金色の光に乗ってみにゃん達は橋の上に戻ります。


「にゃにゃにゃ。懲りずに戻ってきたようだにゃ。またしゃぁをしてやるにゃ」


「させないのにゃ」


 みにゃん達はにゃんにゃん魔法最強はかわいいしゃぁだにゃを使います。


「しゃぁしゃぁー♡」


「しゃぁしゃぁー♡」


「しゃぁしゃぁー♡」


「にゃ⁉︎ にゃんだにゃん⁉︎ 秘宝で覚えた魔法が使えなくにゃったにゃん⁉︎ にゃ⁉︎ にゃんの魔法共通限のみみながぞくもいなくなったにゃ⁉︎ 覚えてろだにゃん! 」


 魔女ねこぉは逃げていきました。


 みにゃんとにぃみゃんはふぃーめにゃんと一緒に喜びのにゃんをしようとしましたがいません。


「きっと待ってるにゃ。帰るにゃ」


 みにゃんとにぃみゃんは戻りました。



 ふぃーめにゃんと再会を喜ぶみにゃんとにぃみゃんにこねこぉがお礼を言いにきました。


「戻れたにゃ。にゃん達のおかげにゃ。もう秘薬はいらにゃいにゃ」


「にゃ⁉︎ にゃら、にゃんとふぃーめにゃんで成ねこぉになるにゃ」


 みにゃんが秘薬を飲もうとすると、ふぃーめにゃんとるーじぇにゃんが止めます。


「みゃぁ……みにゃん、みゃんは、こねこぉのままなんだみゃん」


「ふぃーめにゃんは伝説のにゃんひめにゃん。ずっとこねこぉのままで成長はしにゃいみゃぁぁ」


 みみながぞくを元に戻す事も、魔女ねこぉの撃退もできました。ですが、みにゃんの目的は叶いません。


「……お城へ行きましょうみゃぁぁ。お礼がしたいみゃぁぁ」


 みにゃん達はお城へ向かいました。



 お城には誰もいません。


「みにゃん、にぃみゃん、にゃん達は選択できますみゃぁぁ。ふぃーめにゃんと一緒にこねこぉでいるか、成長して成ねこぉになるかですみゃぁぁ」


「こねこぉのままでいるにゃ! ふぃーめにゃんと一緒にいたいにゃ! 」


「にゃんもふぃーめにゃんと一緒にいたいからこねこぉのままでいいにゃ! 」


 成ねこぉになりふぃーめにゃんと結婚したい。みにゃんはその想いをしまい、こねこぉでいる道を選びます。にぃみゃんもみにゃんと一緒にこねこぉでいる道を選びます。


「……みにゃん、にぃみゃん。にゃん達はふぃーめにゃんとずっと一緒にいるにゃんにしてあげますみゃぁぁ」


 そうして、みにゃんとにぃみゃんはずっとこねこぉでいる魔法をかけられました。そして、ふぃーめにゃんと一緒にお家へ帰りました。



 みにゃん達はいつものように星空を眺めに外へ出ます。


「みゃぁ。ずっと一緒みゃぁ」


「一緒にゃぁ」


「一緒にゃぁ」


 結婚は叶わずとも、三匹のこねこぉは今日も仲良く暮らしています。

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