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5.ルール説明

一応カードゲーム要素はここから始まります、説明わかりにくいなどあったら教えてください。

「わわ!すごい……」


「この程度で驚いていては先が思いやられますわ、ではまずデッキを右のデッキエリアに置いてくださいませ」


リゼリアがテーブルを眺める、テーブルにはガイドラインが聴かれており、右側にdeckと書かれた四角のエリアがありそこにデッキを置く。


「よく出来ました、次にデッキの上から七枚引いてくださいませ」


アピナの言う通りリゼリアがデッキの上から七枚カードを辿々しく取る。


「ここまでが準備ですわ、では……私のターン!私はデッキの上から一枚チャージし、手札から二枚チャージします」


アピナがデッキからカードを一枚引く、その後更にデッキの上から一枚取り、手札から取った二枚と共にプレートに置いた。


「これはチャージフェイズ、デッキと手札から裏向きにチャージゾーンにカードを置くフェイズですわ」


「そのチャージって何の意味があるの?」


「チャージゾーンに置いたカードはエナジーコア、略称ECと呼ばれるカードプレイ用のコストになるのですわ、これがないと基本的にカードを使えませんの」


アピナの説明にリゼリアがほうほう、と頷く。


「基本はデッキの上から一枚だけしか出来ませんの、手札からなら何枚でもチャージ出来ますが、考えてチャージしないとジリ貧になりますわよ」


そう説明しながら、アピナが手札からカードを抜き出してプレートに出す。


「私はECを二つ使い[基本調査]を発動!デッキからカードを三枚引きますわ!」


カードを出すとデッキが青く光り、そこからアピナがカードを三枚引いた。


「チャージフェイズが終わったら次はメインフェイズ、ここでは手札からカードを使えるフェイズですの」


「ほーん」


「そして、今私が使ったのがスキルカード、人や物、世界が経験したり習得した形のないものをカード化したもので使うと即時効果を発動し、効果が完了すると墓地に置かれますの、ちなみに墓地とは使い終わったカードを置く場所と覚えておけば、とりあえずは大丈夫ですわ」


アピナの説明を聞いているのか分からない顔で自分のテーブルを見るリゼリア、そしてアピナを困惑の表情で見つめた。


「……それよりさ、なんか私のテーブルのカードがチャージゾーンって所に勝手に動いたんだけど」


「それについては後で説明しますわ、まずは私の説明を聞いてくださいませ」


困惑するリゼリアに淡々と返すアピナ、そしてまた手札からカードを一枚抜いてテーブルに置く。


「さて、お次はECを一つ使い『魔素標べの盲目兵』を召喚しますわ!」


カードを出すと、今度はアピナの前に軽装鎧をつけた兵士が現れた、その人物は目が潰れていたが、まるで見えているかのように顔がリゼリアを向いている。


「これはユニットカード、フィールドに残りバトルフェイズに攻撃したり、敵の攻撃を守ったりするカードですわ、それ以外にもカード毎に効果があるのですが、それはおいおい説明しますわ」


兵士は構えを解き、待機の姿勢に変わった。


「さて、先行は攻撃が出来ないのでここでターンエンドとさせていただきますわ、次は貴方のターンですのよ」


(なんかこのアピナって人の口調、すごい違和感あるなぁ……)


アピナの無理矢理なお嬢様口調にモヤモヤを感じながら、リゼリアがカードを引く。


「自分のターンが回ってきたら自分ターンだと宣言してくださいませ、それがスタートフェイズになりますので、あと後攻は最初だけ二枚カードを引きますわ」 


「あ、そうなんだ……じゃあ、私のターン!」


リゼリアが宣言してカードをもう一枚引く。


「んで、えーと……デッキから裏向きに一枚、このチャージゾーンに置けるんだよね、そして手札から何枚でも……とりあえずこの三枚でいいか」


「ちなみにカードの種類問わず、カードを場に出すことをプレイと言いますわ」


「そーなのね、ありがと」


どうでもいいのか、適当な返事をしてリゼリアが手札を触る。


そして、手札から三枚のカードをチャージし、リゼリアが手札からカードを一枚プレイした。


「私は、ECを二つ使いこの[焼けた投擲球]を発動!対戦相手に5のダメージを与える!」


リゼリアの前に鉄球を構えたスリングが現れ、アピナに発射される。鉄球は見事に直撃し、アピナに触れるとジュッという音を立てた。


「あぐっ!……通常3ダメージ、敵か自分のフィールドにユニットがいない時に5ダメージを与えるカードですか……初手でこれを使ったのはお見事ですわ」


「まだまだ!次は[炸裂する火の粉]を発動!全体に1ダメージを与える!」


今度は火花が飛び散り、兵士とアピナに降りかかる。


「そういえば言っていませんでしたわね、ユニットにはそれぞれ、フィジカルとバイタルという数値が設定されていますの、フィジカルが攻撃力、バイタルが体力でバイタルが無くなると破壊されますの」


兵士は火の粉を払い、平然と待機の姿勢に戻る。


「この魔素標べの盲目兵はフィジカルとバイタルがそれぞれ3……3/3のユニットですの、残念ながらそのカードだけでは破壊できませんわ、ユニットカードはターン終了時に減ったバイタルが元に戻るのでこのターンに0にしないと破壊出来ませんのよ」


「…………」


アピナの説明に対してリゼリアは沈黙している、そして無言で次の手札を切った。


「最後のECを使って、私は[ラッシュ]を発動する、このカードはこのターンに使ったスキルの数に+1したダメージを与える」


「最後のECを使った……つまり貴方の行動はここで終わる、ならば先ほどの疑問に答える必要がありますわね」


そう言ってチャージゾーンに横向きに置かれたカードを手に取る。


「これはレスポンスEC……略してRECですわ、相手がスキルをプレイした時にデッキから二枚カードをチャージ出来るのです」


「え、そんなことできるの?」


「ええ出来るんですの、そしてその相手がスキルをプレイしたら、最初にスキルをプレイした人もRECがチャージされますのよ、それを交互にやっていく……そうやって連鎖したスキルをレスポンスブロックと言いますの、レスポンスブロックは後から発動したカードから効果を処理していきますのよ」


「はあ……というかそんな大事な話、先に教えといてよ」


「いきなりこんな小難しいルール教えたらパンクするでしょう?今回私は発動しませんのでスキルを使うならしっかり把握しておいてくださいませ、ちなみにRECはレスポンスブロックが解決したらデッキの下に戻るので勿体無いと思ったら使っておく事をおすすめしますわ」


そんな話をしているうちに処理が終わったラッシュが発動する。


「これで合計4ダメージ、貴方がこのターンに与えたダメージは10点になりますわね、初めてにしては上出来すぎるくらいですわ」


複数の拳撃がアピナを打ちのめし、その衝撃で彼女がよろめく。


「ターンエンドよ」


「アピナ様!」


「大丈夫ですか!?」


たまらず従者が近寄るが、アピナはそれを手を出して制する。


「このくらいなんてことありません、そしてプレイヤーの初期のバイタルは30点、これを0にした方の勝利ですわ」


「これを続けて先にデッキが無くなったらどうするの?」


「その時は自分のバイタルを5点払って墓地とグロウゾーンのカードを切り直してデッキにするんですのよ」


「グロウゾーン?」


「デッキの横にあるでしょう?先ほど消費したECはまずそこに置かれますのよ」


リゼリアがデッキの右横を見る、すると確かに裏向きでカードが四枚積まれていた。


「使い終わったECはそこに置かれ、ターンの終わりに五枚までデッキに戻すことが出来ますの、それ以外にも『グロウポイント』と書かれているカードはそこからグロウポイントの数値分、カードを墓地に置いて発動したりもしますわね」


その言葉を聞いてリゼリアがハッとする。


(あ、そうか……あれってそういう……)


「ぼーっとしてる場合ですか、次は私のターンですのよ」


頭の中で考えていたリゼリアを見て、アピナが言葉を刺す。その声色には先ほどまであった柔らかさが微塵もなかった。


「ここからは本気の勝負!躊躇なくやらせて貰いますわ!」

このカードゲームの基本ルールはm◯gとスマホゲームのTEP◯ENを元ネタにしています。

自分が説明下手なので分かりづらいかも……

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