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24.静かに積もる死

開始の合図と共に、リゼリアのプレートが青く光る。先攻後攻はプレートが決め、先行のプレイヤーのはプレートが青く、後攻のプレイヤーは赤く光るようになっている。


「私の先攻!ドローしてデッキから一枚、手札から二枚チャージ!そして『アレージ峠のゴブリン』を召喚!ターンエンドだ!」


「勢いに任せた前のめりな戦い方だ……赤を使うだけある……だが、嫌いではない……ドロー」


そう言いながら男がカードを引く、そして静かに手札を眺めた。


「デッキから一枚、手札から一枚チャージ……そして[虚な発掘]をプレイ……」


「ならば私は!RECを二つ使って、[焼けた投擲球]をプレイ!お前に5ダメージだ!」


男がスキルをプレイすると、すかさずリゼリアがバーンカードをプレイする。


そこでレスポンスブロックが止まり、カードが発動する。先ずリゼリアのバーンダメージが発動し、焼けた鉄球が男に直撃した。


「ぐっ……まだどうにでもなる……」


そして次のスキルカードが発動すると、男自身のデッキからカードが墓地へと落ちていく。


「これはデッキから4枚墓地に送り……その中からユニット以外のカード一枚を手札に加えるカードだ……」



第二ターン(リゼリア)

バイタル30

手札4 EC 1

盤面

アレージ峠のゴブリン 1



「私のターン!ドロー!デッキから一枚チャージ!そしてカードはプレイせずゴブリンで攻撃!」


「ぐっ……」


相手のゆっくりとしたゲーム進行に対し、リゼリアが容赦なく攻撃を加える。


「なるほど……怒りに任せた攻撃のように見えるが……実際には俺が後手に回る立ち回りをしているのを見て、先手を打って行動をしているのだな……」


「分かってるならさっさと対策するべきじゃない?大口叩いてた割に何もできずに終わるよ?」



第二ターン(大男)

バイタル23

手札5 EC 1

盤面

無し



「そういえば、お前のアピナとの戦いを観たが……相手がユニットを出さず、やりたい事を通そうとするならば……その前にバイタルを削り切るという、今のお前の戦い方は、アピナとの戦いから学んだのか……中々良いセンスをしている……」


男はリゼリアを褒めながらデッキに手をかける。


「俺のターン、ドロー……デッキから一枚、手札から三枚チャージ……そして[虚な発掘]を再びプレイ……」


「それなら私は[尋問用電撃]をプレイ!」


「やはり来たか……RECを含む五つを使い[霊魂還元]を発動……デッキから五枚墓地に送り、その後望む数をECゾーンに置く……」


カードの処理が始まり、五枚のカードが墓地落ち、その後男は六枚をECゾーンに裏向きで置いた。


その後、電撃が男に降り注ぐが、あまり反応も無く焦げた部分を払う。


「見た目通りの怪物みたいだね、これだけ喰らっても顔色ひとつ変えないなんて」


「ああ、だが確実にバイタルは減っている……アルカネラは戦略と運の戦場だ……そこに種族の差は存在しない……だから良いんだ……」


最後に四枚のカードが墓地に行き、そこからカードを一枚回収してから男がリゼリアを見る。


「そういえば、お前はアピナとの戦いでその立ち回りを学んだのだろう……?ならば欠点も分かるはずだ……」


「……?なにを言って……」


「バイタルを削り切る前に相手のやりたい事を通されたら対処が難しくなる……スキル、[リバース・オブ・ザ・デッド]をプレイ……」


「くっ……[焼けた投擲球]をプレイ!」


再び鉄球が男を襲う……が、今度は男が鉄球に掴んで止め、リゼリアを睨む。男の手の中で焼けた鉄球が徐々に冷めていった……

        本日のカード紹介コーナー

黒 霊魂還元 5

スキル

デッキから五枚廃棄する。その後、墓地にあるカードを好きな枚数ECゾーンに裏向きで置いても良い。

フレーバー:死んだら平等だとでも思ったのか?ケケケッ

               〜片腹の斥候 テプノテ〜

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