登場人物 5
・小畠 嘉寿男 (おばた かずお)
6月30日生まれ。39歳。独身。
営業一課課長。とうとうやらかした。
自分の保身しか考え無かったが、瑠海の強い想いを信じてポリシーを破り吹っ切れた。瑠海と白いシーツの海を航海したが後悔はしていない。
愛読書は人生を変えた漫画、”会社員・ゴールデン・ボーイ”。今の会社に勤める前はバーテンと日雇いの肉体労働を掛け持ちし、パチンコ屋に貯金するのが趣味だった。
歳は重ねたが肉体労働していた時の『タフさ』は健在のようで、瑠海を何度も絶頂へと導いた。
・麻生 莉加 (あそう りか)
6月30日生まれ。28歳。バツイチ子持ち。
髪色はブルー・アッシュ。センターパートのセミロング、ドル毛と前髪あり。
「人から聞いた話を鵜呑みにせず自分でも裏取りする」能力が身についた。
火曜会で美希に牽制されているが気にしていない様子。子供が受験なのでクリスマスどころでは無いらしい。
火曜会を通して会話が増えたが、心中や私生活の多くを語らないためミステリアスが深まる。
・江口 瑠海 (えぐち るみ)
12月25日生まれ。27歳 → 28歳。
髪色は烏羽色。前髪ありのストレート・ロング。
オリエンタル・ノートの香り。
集団行動が苦手で人数が多い飲み会を断る。
達観しており人や物事に執着しないが、小畠には面接の時から固執していた。奈央の店で鉢合わせた事、その後に美希にお仕置きをした事、ダーツ・バーで酔った沙埜に妬いた事、駅で小畠と偶然の再会をした事…。今まで信じていなかった『運命』を彼に感じ身も心も委ねた。
父はイタリア人で非嫡出子。母は日本にいるが別居中。
小畠が拙いイタリア語で誕生日を祝った時、孤高な自分に寄り添おうとしてくれた気持ちが嬉しく、瑠海の感情を突き動かした。
瑠海が小畠を脅した文句はイタリアのオペラより。
誕生花は薔薇。花言葉は”愛・美”、小畠が送った赤い薔薇は”あなたを愛しています”。
調べていたもう一つの花はヤドリギ。花言葉は”私にキスして”。彼女がキス魔なのは花言葉のせいなのか。
今まで誕生日は好きになれなかったが、二人の大切な日になった事で考えが変わった。
・森 乙葉 (もり おとは)
11月27日生まれ。31歳。はるの彼女。
小畠の会社に勤めていた。
オゾン・ノートの香り。
髪色はブルー・グレージュ、前髪なしのセミ・ロングのストレート。
誕生花はデンドロビウム・ファレノプシス。
『道』がつく習い事を多数習得し強靭な精神を持つが、クリスマスの日の夕食に煮物が出て祖母に文句を言い、嗜められる子供らしい部分もあった。
家に居る時は(主に家事をする時など)ツーサイド・アップで、普段の堅物さから想像出来ない可愛さがあるらしい。
・四ツ谷 美希 (よつや みき)
2月11日生まれ。22歳。
フルーティな香り。
新卒。箱入り娘。小畠と紅茶が好き。
父親の仕事の都合でアメリカ生活が長く、日本式のクリスマスに疑問を抱いているが、小畠と過ごす聖夜を夢見て仕事を頑張った。しかし今年は願い叶わずボッチ。美希は良い子にしていたが、サンタは美希に内緒で瑠海にプレゼントを渡した。
世間知らずなお嬢タイプだが、早く大人になりたくて言動が暴走してしまう時がある。
・塚越 はる (つかこし はる)
2月21日生まれ。26歳。乙葉の彼女。美容師。
髪色はアッシュ・ピンク。セミ・ロングをサイドに垂らしているが、本人はボブ位が好きらしい。
誕生花はスミレ。
祖父がフランス人で『春 Haru』と名付けられたが、フランスの発音で正しく読まれないので『はる Halu』に改めた。
乙葉と出逢ったのはクリスマス・パーティ会場。
・伊藤 奈央 (いとう なお)
26歳。男性。小畠の行きつけの店の店長。
スラっとした長身、黒い服装が好み。
瑠海の誕生日の代金は瑠海があの時に使わなかった大井の『ごめんね代』、残りは奈央の奢りだが余計な事は言わないイケメン。
小畠はなおくん、瑠海はなお、沙埜はナオ、伊藤ぱいせんと呼ぶ。
・日南 沙埜 (ひなみ さや)
8月2日生まれ。21歳。小畠の行きつけの店の店長。
髪色はハイトーンのミルクティー・ベージュ、前下がりのランダム・ボブ。
マリン・ノートの香り。
裏表が無く、瑠海が羨む程の天真爛漫。