登場人物 11
・小畠 嘉寿男 (おばた かずお)
6月30日生まれ。39歳。洗濯は自分でする。
営業一課課長。ホワイトデーのお返しを買い忘れ、瑠海をパシリにする。その帰りに寄ったマリの店でしこたまテキーラを飲まされ、瑠海の介抱のため自宅まで上がり込む。罪滅ぼしとお返しを買いに瑠海とデートするが、瑠海はお返しを望まなかった。
近藤から電話で美希を異動させる気がないか打診され、美希本人にそれとなく確認を取るためにいつものカフェに呼び出す。無事に元通りになれた後、莉加からも連絡があり再びカフェで待つことに。脊髄反射を上回る速度で莉加のジャズバーへの誘いを了承した。
己を知り蟠りが融け、心の様子がわかり始めたせいか顔が赤くなる、ドキドキする、言葉に詰まるなど、厨二病を発症している模様。ヘタレ。
下着はボクサータイプ、コンプレッションタイツ。
・麻生 莉加 (あそう りか)
6月30日生まれ。28歳。退職予定。
バレンタインのお返しを受け取りに帰社する途中、小畠からいつものカフェを提案され承諾。話の流れからジャズバーに一緒に行くことになる。
・江口 瑠海 (えぐち るみ)
12月25日生まれ。28歳。二課所属。
やっと小畠に会えたのにタイミングが悪く体調が芳しくなかった。知ってか知らずかマリにテキーラを浴びるように飲まされ珍しく潰れる。このまま放置できないと判断した小畠が送ってくれることに。普段見せない態度や口調、膝枕で甘えるなどは心を許し始めたサインか。夜用を持っていなかったためホテルではなく自宅へ連行する。シルクのパジャマ姿を彼に見られ照れる一面も。
本心からお返しなど求めておらず、ただ小畠と同じ時間を過ごせることが一番の贈り物。デレ期到来の予感。
小畠が気になっている瑠海の下着はイタリアのLA PERLA。
・マリ
年齢不詳。ダーツバーの店長。
二人が仲直りしたのが嬉しく、テキーラを大盤振る舞いして瑠海を潰してしまう。皆んなの幸せを思いつつ揶揄うのが面白いらしく、小畠に瑠海と沙埜のどちらにするのかと詰め寄り困らせた。
小畠に豹柄のブラジャーをチラ見せし反応を見ていたが、力を振り絞った瑠海に阻まれる。その甲斐あって瑠海の素直さを引き出した。ボンテージ・パンクに近いファッションにポーランドのAnaisを愛用。
・四ツ谷 美希 (よつや みき)
2月11日生まれ。23歳。一課所属。
久しぶりに小畠に会えたのだが、和田と過ごした時間で大人の世界に足を踏み入れ、以前のように暴走はしなくなった。小畠の目論見通りティーカップを集めており、宝物でもある。
近藤との接客を覚えており、記憶力も良い方。近藤は美希の接客、知識、人間性をいたく気に入っている。純粋さが誰かに似ているのかも。
愛用は大きいサイズが豊富なイギリスのKatherine Hamilton。
・森 乙葉 (もり おとは)
11月27日生まれ。31歳。はるの彼女。
家庭科の授業以来のお菓子作りに奮闘する。出来は本人的に75点、柔らかかったとのこと。子供を見つめるはるを見て、家族の在り方について考える。乙葉も子供が好きだが、子供が乙葉を好きとは限らない。
WacoalのIN CALATを着けていたが、PARFAGE
もお気に入り。
・塚越 はる (つかこし はる)
2月21日生まれ。27歳。乙葉の彼女。
クッキーを焼くことはフランスに遊びに行った際に祖母から教わったが、とっくに忘れてしまい今は食べる専門。その変わり生地を抜く形を買う係となった。トリの形が多かったが本人は猫好き。子供も好きで見つめたり話しかけたりする。子供からも好かれる。
祖母からいつも送られてくるフランスのAubadeを着用。サイズが合わないため乙葉のを借用することはできない(パットを詰め込めばなんとか?)。
・近藤 多伽子 (こんどうたかこ )
55歳。グループ会社の専務取締役。
前営業本部長。創立当時から在籍しており、小畠の会社の社長とは大学時代からの友人で、社内で呼び捨てにしたり、揶揄って笑い飛ばす剛腕。
雪の日の後に美希が接客した相手で、その時の美希を見初めて小畠に相談を持ちかける。
口調が荒く、下ネタにも一切衣を着せない。大宮も黙らせる遣り手。
「はるの書き方だけ悪意がある…!」