7話
その後。
どうにも眠れずゆまりの病気について色々調べた。
気づくとカーテンから朝日が差し込んできた。
「お兄ーちゃーん!ご飯だよ!起きて!」
朝から元気な海の声が俺の耳に届く。
下に降り洗面台の鏡を見た。寝ていない俺の顔には酷いくまがあった。
まぁ、そんなことは気にせずにリビングに入った。
「おはよー」
「おは、何そのくま!昨日徹夜したの?」
「いや、ちょっとだけ」
人差し指と親指でちょっとを示しながら椅子に座った。
「お兄ちゃん、大丈夫?くまさんがいるよ!」
海の頭を撫でながら軽く微笑んだが海は涙目になりながらおかんのところに逃げた。
そのショックでさっきまで撫でていた手はそのまま口もあんぐりだった。
「お兄ちゃん、今日怖いよー」
「え、俺、怖いのか?」
「そのくまでホラーが増してるのよ!でも、学校行けるの?」
「多分。」
肩をおとしながらチビチビとパンを食べた。
「やっぱり、今日は休みなさい。」
「なんで?」
「いや...、心配だからよ。」
「でも...」
「休み!はいもう決まり!」
「わかった。」
おかんには逆らえず休むことにした。
でも、ゆまりのことが気になりすぎて眠くても寝られない。
診察終わったあとのあの顔が忘れられない。
何か、大きなものを抱えているんじゃないか。
「友達か...」
小中では普通に友達もいた。
高校になって出来なくなったのは...。
あれ、どうしてなんだ?
コミュ障でもなかったし、別に人見知りでもない。
なんで?...
意識するまで気づかなかった。
俺はなんで?
その途端、フッと意識が飛んだ。