1話
俺は早速、心たちを連れて陰キャクラブの部室にやってきた。
外見は普通だ。
陰キャクラブの人がドアの前で何かをつぶやく。
「…陽キャは嫌いだ。」
するとドアが開き真っ暗な部屋がでてきた。
電気はついてなく、真っ黒い遮光カーテンが締め切られ部員たちは闇に姿を消していた。
「とりあえず今日のはなかずをゆずるから」
すると右側に生首のように顔が現れた。
「キャッ」
子奈は驚いて尻もちをついた。俺も心臓がドキドキと早く動いているのを感じる。
子奈は心がサッと手を出し立たせてあげていた。
「ありがとう!」
「怪我はないか?」
「うん!」
廊下からの少ない光が子奈の顔を照らした。
うっすらと赤くなっている。
くそっ、俺だって!
いや、でも今は依頼中だから…くそっ
「1回。課題の提出の時にクラスの女子に」
「はるき」
また名前を呼ぶとその左側にまた生首が出てきた。
さっきはよく見ていなかったが携帯で自分の顔を照らしているみたいだった。
「なし。」
「ゆうだい」
「なし。」
「さつき」
「2回。からかわれる感じで男子に」
「了解。」
「では置いてけぼりですみません我々の自己紹介をします。」
「僕は2年の雪那です。部長です。よく「女の子」とからかわれます。」
「同じく2年のゆずるです。一応副部長です。アイドルオタクです。」
「僕は1年のはるきです。アニメオタクです。」
「同じく1年のゆうだいです。読書が好きです。」
「同じく1年のさつきです。ゲームオタクです。」
「以上がメンバーになります。」
喋り慣れてないのか、です。でみんな終わってるなそれぞれちゃんと趣味?を言ってたしこっちもするべきか。
「こちらも自己紹介をします。俺は2年の氷です。解決部の部長をしています。」
「…」
後に続く人がおらず沈黙になった。
俺は慌てて心の背中を押す。
「ん、ああ、俺は…」
「どうした?」
「どっちの名前だ。」
「そりゃこころでしょ」
「わかった。俺は心です。」
「心が副部長やってます。次!」
「同じく2年の、悠斗です。」
「同じく2年の、子奈です。」
「以上がメンバーになります。」
「じゃあ、早速何をしたらいいと思いますか?」
「うーん、どう思う心。」
「俺は…あっ!ボランティア部は?」
「んっ?」
何それ、めっちゃ耳を疑ったんだけど…
心、それは何あっ、こころん中じゃん。言わんと
「心、それは何?」
「あー、俺たちみたいな問題を解決する部があるならボランティアとして先生や生徒の手伝いをする部活。」
「なるほど!どうですか?」
「できる限りやってみます。」
「それじゃあ早速って、何やる?」
「先生の手伝いとか?」
「まぁ、やってみるか!」




