2話
「あーと、自己紹介とかしてもらってもいいですか?」
「あ、我としたことがすまない。… … …」
「あの…」
「すまない、あなたと話しすぎて緊張してしまってなんか…」
「大丈夫ですよ、じゃあ、俺たちからします!俺は部長の宮城 氷です。」
「僕は副部長の神並 心です」
「僕は長達 悠斗です」
「私は咲島 子奈です」
「以上が解決部のメンバーになります。落ち着きましたか?」
「ああ、すまない。スーハー、…我は部長の勇気 香里奈だ」
「…えっと、僕は副部長の佐藤 幸です。」
「…お、俺は部員の咲宮 忍です。」
「わ、…」
「おい、鈴音止まるなよ。頑張れ!」
「う、うん。わ、私は快山 鈴音です。」
「これで我らコーラス部の紹介を終わりにする。礼」
みんなが揃って礼をする。
なんかの劇団みたい。
「えっと、それでコーラス部に男陣だけ仮で入る感じですか?」
「ああ、でも出来れば女の子も欲しい。我らの最後の舞台だからより声量が欲しい。」
「…分かりました。」
「じゃあ、早速なんだが今日から練習に参加してもらってもいいか?」
「みんな予定ない?」
俺がみんなの顔を見るとみんなうなづいた。
「じゃあ、お願いします!」
俺たちは先輩の後に続き音楽室に入っていく。
音楽の選択は3年なので初めてほぼ初めて入る。
「失礼します。」
みんなも俺に続き入ってくる。
「失礼します」「失礼します」「失礼致します」
ドアから右側はすぐ壁だが左奥にピアノがありかなり広い空間が広がっていた。
「広いですね」
「ああ、それは我も思う。皆立ち位置!」
「「「はい!」」」
そういうと左から部長、副部長、咲宮さん、快山さんがピアノの前に並んだ。
「みんな行くぞ」
部長が手をあげて1度指揮をすると部員がそれを見て歌い始める。
キレイな歌声。でもこの歌聞いたことないな。
「すごい!」
「か、かっこいい!」
「素晴らしいです!」
「さすがです!」
先輩達はみんな手で顔を隠している。
耳まで赤い。
「ゴホンッ、ではパート分けする」
「はい!」
「宮城くんはテノール、神並くんはアルト、長達くんはソプラノ、咲島くんはアルトに入ってくれ」
「忍、幸はソプラノの練習に長達くんを混ぜてくれ、我と鈴音はアルトで咲島くんは上のアルトの鈴音に何かと質問してくれ。」
「「はい!」」
「神並くんと宮城くんは我に聞くといい」
「「はい!」」
歌は苦手じゃないけど平気かな…。
心も平気かな…。