1話
三学期、やっとというか休みの日はだいたい会ってたけど会えるな!
席に着いていると早速心が来た。
「おはよう、氷くん!」
「おはよ」
「おはよ、氷くん!」
心に挨拶を返すと後ろから悠斗が俺に突撃してきた。
「ゴハッ、ゲホッ」
「氷くん、どうしたの?」
そんな時に子奈が登校してくる。
「…けほっ、おはよ子奈。なんでもないよ」
「氷くん、僕は?」
「お前のせいだろ、おはよ」
「おはよー!」
「おはよう、氷くん」
「おはよう」
「ああ、秀と夕おはよ」
ガラガラッ
「おーい、席につけー」
先生の言葉にみんなが席に着く。
出席を確認し始業式の説明して先に向かう。
俺たちもその後に続いて向かう。
校長先生の長い話や生活指導の話を聞いた。
「はぁ、始業式とか終業式ってめんどい」
「氷くん、そんなことは言わない方がいいと思うよ」
「そうだよ、今日なんかそれだけで終わるんだから」
「まぁ、心と悠斗の意見も分かるけど…」
帰りのSHRも終わり帰ろうとした俺たちの前に3人の女の子が来た。
「えっ?」
「あの、解決部って君たち?」
急でびっくりしたが頷いた。
「あのさ、私たちの頼み聞いてくれる?」
「あ、えっと」
あまりの圧に押されてると心が笑顔でフォローをいれる。
「じゃあ、部室に案内するので来て頂けますか?」
「「「はい!」」」
声量がすごい
とりあえず屋上に来てもらうと先輩?たちは柵に掴まり外を眺めていた。
「うわぁー、すげぇー初めて来た!」
「ほんとだな」
「アニメみたい!」
「あの〜…」
「見てみて、サッカー部の三木かわいくない!」
「それな!まじで彼氏に欲しい」
「うんうん!」
先輩たちに俺たちの声が届かず戸惑っていると屋上のドアが開いた。
「おいお前ら要件忘れてねぇだろうな!」
顔は笑顔だが頬が引きつっている。
先輩たち?は戸惑っていた時に用意していた椅子に腰をかけ姿勢正しく座った。
さっきドアから入ってきた人は3人の後ろに仁王立ちしている。
「あの、それで要件とは…」
俺が確認するために聞いた。
「我々はコーラス部なんだが今度のコンクールで男子を入れなければならないことになった。そこで全学年の男子に片っ端から勧誘したがダメでここに来た。」
「そうなんですか」
勧誘された覚えないな。俺は心や悠斗をちらっと見たが2人とも首をふっている。
「勧誘ってどのようにされたんですか?」
「我々が一人一人回って聞こうとした。」
?
もしかして声はかけれていないのか?
「それって」
「お恥ずかしいですが我々は男子に耐性がなく目が合わせられません。」
「えっ、目は今あってませんか?」
「口を見てます」
「えっ?」
「我々はあなた方にしか頼れないほどダメなんですよろしくお願いします!」
そういうと同時に座っていた3人も立ち上がりそのままお辞儀をするのかと思いきや土下座をした。
えっ、これはやるしかないのか?…