5話
カーテンから差し込む光で目が覚めた。
コンコンッとドアを叩かれる。
「氷、大丈夫?ご飯できてるけど」
おかんの心配そうな声に時計を見た俺の声が重なる。
「は、8時?遅刻してるー!」
急いで下に降りお風呂等を済ませ少女漫画のヒロインのようにパンではなくおにぎりを加え学校にクロスバイクで向かった。
キーンコーンカーンコーン
あと5分で本鈴。このままじゃ間に合わないけど走るしかない。
階段をかけ上がりドアを開けた瞬間にチャイムがなった。
汗だくで口にはおにぎりを咥えた俺がドアの前で仁王立ち...めっちゃ目立ってる!
いそいそと席に着くと前の席のゆまりがまた笑い始めた。
「ふふ、遅刻、汗だく、おにぎり、ふふふ」
「どうしたんだ。遅刻なんて、それにそんなに急いできて」
便乗するように隣の秀が話しかけてきた。
まぶしっ✧̥
「ってか、遅刻じゃねーし!」
「宮城!静かに」
先生に喝をされた。
っクソ、朝から最悪だ。
1時間目の授業が始まり急いでおにぎりを食いきると教科書を机に出した。
前からプリントが回され見ると付箋が2枚。俺宛に
"大丈夫?昨日何かあったの?遅刻なんて珍しい。 心より"
遅刻じゃねーけど、心は心配してくれてんのか...。
もう1枚はっと、
"夜ナニかしてたの?今ドキッとした?読書のことだよバーカ、ふふ"
何もドキッとしてない!、けど子奈のことで頭がいっぱいで気になってるだけで...。いや、何も思ってない気にしてない!
ああもう、なんなんだよ!
授業も中盤になり眠気が襲ってくる。
あんなに寝たはずなのに寝すぎて眠い。
「はっ、授業終わった?」
伏せて寝ていたので腕が痛いヨダレが垂れてるのを拭きながら上を見ると子奈が仁王立ちをしてた。
いや、目をこすってよく見るとゆまりだった。
「おはよう、ふふ、いい夢見れた。ごめんね、子奈ちゃんじゃなくて、ふふふ。」
「別に子奈じゃなくてもいいし、ってかなんで子奈が出てくるんだ!」
「買い物楽しかった?」
「何故それを...。」
「いや、別に...うっ」
「おい、大丈夫か?」
「くっ、くくく」
一瞬顔を歪めたが腹を抱えて笑いを堪えようとしてるが普段笑っているため普通に笑ってた。
「笑うなよ!考えてねぇーし、てか話しかけんなぼっちに!今まで話したことないくせにー。」
「あるよ、金曜日!」
まぁ、あるってことか?
「いやなんで急に馴れ馴れしいんだ!」
「いや、何となく似てんなって思っただけ」
そう言い残すと教室を出ていった。
ってか、放課後じゃねぇーかー!
そういや俺また、寝すぎてる。病気なのか?いや、普通なのか?
そんなこと考えているとふと嫌な予感。
ゆまりを追いかけないと行けない気がした。