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モテ期?いや、こんな日々  作者: 春香 光
年末年始のお楽しみ
42/64

9話

「氷く、ちゃん、僕どうかな?」


「かっこいいと思うよ!」


「どこら辺が?」


なんか子奈、性格が違うような。

っていうか短髪で顔が綺麗だからイケメンすぎる。

さっきからキュンが止まらない。

やばい俺女の子になっちゃいそう。


「えっと、いつも髪長いから短いと、ころ。」


「へぇ、かわいいな」


ボッと顔が赤くなったのが分かる。


「氷ー顔が赤いぞー!」


秀の腰に手をあてながら歩いていた夕がニヤニヤ顔で言ってきた。


くそー!


「うるさいぞ!夕!」


夕はクルッと回って秀とイチャイチャしだした。


俺は恥ずかしくて下を向いて歩いていると急に前から街灯ではない光が俺を照らした。


「氷くん危ない!」


子奈が俺の腕を引っ張り抱き寄せた。

子奈の心配した顔がほんとに男らしくて見惚れていた。


「氷くん大丈夫?」


「…あ、うん、ありがと。」


みんなもほっとしたように俺を見る。

だが夕はすぐにいつもの調子に戻り俺をいじってきた。


「照れてる顔見られたくなくて下向いてるからこうなったんだろ?ちゃんと子奈の顔見ろよー」


「夕、今はやめなよ」


「そうだな、秀ごめん」


いや、俺に謝れよ!


でも、まだ子奈の胸の中にいるこの状況。

出るタイミング失ったな。


「あ、ごめん氷くん!」


慌てて俺を離した子奈はそっぽを向いてこっちを見ようとしなかった。


そのままの雰囲気で神社に着いた。


それにしても悠斗と心全然喋ってないな。


「悠斗、心?」


「あ、どうしたの?」


「何かあった?」


「いや、2人とも話さないから大丈夫かなって」


「うん、大丈夫だよ!」


「ぼ、私も」


「そっか、なら良かった。」


「氷ちゃん、おみくじ引きたい!」


「子奈、それは後でだよ」


6人で横に並び神社にお願いをする。


"夕とずっと一緒にいられますように"


"秀と結婚出来ますように"


"氷くんとずっと友達でいられますように"


"子奈に告白出来ますように"


"氷くんの恋が実りますように"


"氷くんが僕を思い出せますように"


それぞれ願い事をした後子奈が待ちに待っていたおみくじを引いた。


「秀、俺大吉だ!」


「私は小吉だった。」


「そんなの関係ない俺の運を秀にあげるから心配しないで!」


「夕っ」


またイチャイチャが始まっちゃった。

無視無視。


「えっと、あ俺も大吉だ!」


「氷くん、僕も大吉!」


「子奈良かったな」


「うん!」


「僕は吉。」


「私は…。」


言いかけて心が固まった。


「どうした?」


「えっと、これ。」


そう言って見せられたおみくじには大凶という2文字が浮かんでいた。


「これマジ?」


「僕初めて見た。」


「私も」


心、今年大丈夫か?

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