3話
当日。
また、秀の家に集まった。
中に入るや否やサンタの服に着替えさせられた。
もちろん、秀がスカートで夕がズボンやっぱり美形だな。
秀の家のご馳走をみんなで食べた。
七面鳥がすごかった。
自分の家だとケン〇ッキーだったから迫力がすごかった。しかも3羽、目が飛び出るかと思った。
いよいよ、プレゼント交換会。
秀の部屋に移動し、自分のプレゼントを持った。
いや、デケーなこれが部屋かよ。
俺の部屋4個分くらいじゃないか?
まぁいいや。みんなで円を描くようにして座った。
クリスマスならではの歌でプレゼントを回していく。
自分のプレゼントがどこに行くのかドキドキで何度か手元が止まっていた。
その度に隣に座ってる悠斗が「氷くん、手止まってるよ!」って言ってくれた。
曲が終わった!俺の手元にはピンク色の袋に赤いリボンがされていた。
これは、もしかして…。
子奈の?
袋を開けるとかわいいマフラーが出てきた。
「めっちゃかわいい!」
子奈の方を見ても無反応だった。
あれ?違ったのか。
「氷くん、それ私の」
秀がこちらを見て言った。
すると秀の横にいた夕が立ち上がり俺の前に立った。
「それとこれ交換しろ」
「えっ?」
夕は俺の顔の横まで近づき耳元で言った。
「子奈のプレゼントがほしいんだろ?」
面白そうにニヤニヤ笑ってプレゼントを押し付けられ持っていたプレゼントは抜き取られた。
渡されたプレゼントをのぞくと水色のマフラーが入っていた。
取り出すと端のところにKとアルファベットが入っていた。
こ、これは…。喜んでいいのか!
マフラーをぎゅっと抱きしめると子奈は顔を真っ赤にしてそっぽを向いた。
それにつられて俺も顔があかくなった。
夕は俺と子奈を交互に見てニヤニヤと笑っていた。
内心くそっと思ったけどマフラーかぁー、嬉しい!
プレゼントがどうなったのかと言うと、
夕←秀
秀←夕(JKのコス)
氷←子奈(Kがついてるマフラー)
悠斗←氷(猫のマグカップ)
心←悠斗(時計)
子奈←心(手袋)
パーティが終わり首に巻いて外に出た。
夕は秀の家に泊まっていくみたいだ。
リア充が!
心と悠斗は二人で帰ってしまった。
必然的に子奈と二人になってしまった。
「子奈、家まで送るよ」
「あ、ありがとう。」
子奈も心から貰った手袋をはめて俺らは並んで帰った。