7話
次の日から1週間学校を休んだ。
その間に体育祭の結果を聞いたが2位だったらしい。
久々の登校だ!
張り切って学校へ向かい教室のドアを開けたと同時にクラス中の視線が俺に集まった。
次の瞬間、腹に衝撃が走った。
「いった!」
そのまま後ろに倒れたがとっさに頭を守りどうにかなった。
腹の方を見ると悠斗がくっついていた。
「氷くん、氷くん、氷くん、氷くん…」
「悠斗…わるいが少し離れてくれないか?一応病み上がりだから。」
悠斗は俺の腹から離れたが廊下に座り込んだまま泣いている。
俺は悠斗の頭をなでながら慰める。
「もう平気だから、…泣きやめ。」
「ゔん…ズピッズズズ」
鼻をすすり涙を止めようとしてる悠斗の後ろにいつの間にか子奈と心が立っていた。
「悠斗くん、これとこれどうぞ。」
心は悠斗にポケットティッシュとタオルを渡した。
最近わかったけど心っておかんっぽいような。
そういえばと思い心の足を確認した。
怪我をした右足には包帯が巻かれていた。
「心、足は?」
「ああ、これ体育祭の後接骨院行ったけど捻挫だって。ゆっくりなら歩けるから大丈夫!」
「良かった。」
それより、悠斗を俺の腹からどかし立ち上がろうとしたら子奈が俺の手を取り立ち上がらせてくれた。
「わり…、ありがとな。」
子奈の手を触った照れで顔は見れずにいたが子奈も
「ううん、当たり前だよ!」
とそっぽを向いた。
耳も赤く染って見れない。
「ねぇ、氷くん。僕のこと忘れないでよ!」
とまた腹に抱きついてきた。
今度はしっかり悠斗のことを聞いた。
無事に授業を終え、久々の部活だ。
屋上のドアを開けると青い空に4つの机。
「よしっ、部活やるか!」
俺の声に後ろにいた心・子奈・悠斗が言った。
「「「うん!」」」