表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
モテ期?いや、こんな日々  作者: 春香 光
解決部の始まり
15/64

4話

「僕も話が聞けてよかったよ。僕…」


「どうしたんだ心。」


「ううん、なんでもないよ。」


翌日、ゆまりは悠斗として学校に来た。

今まではキャラ作りをしていたみたいだけど素はとてもおどおどしてる。

キャラってすごいな。


おどおどした子が3人…。

まぁ、これから楽しくなりそうだな。


ところで、そろそろ9月。


体育祭だ。


この前来ていた体育祭の種目決めがLHRで行われている。


俺はもちろん借り物競争を希望する。


「では、借り物競争をやりたい人。」


俺が手を挙げようとする前に真ん中辺にいた体格のいい女の子3人が勢いよく手を挙げその勢いに圧倒されてしまった。


結局俺は4人の選抜リレーになってしまった。

メンバーは子奈・俺・夕・秀。


リレー走りたくないな。


ちなみに心と悠斗は100メートル走に出る。

2人とも運動が苦手だ。


この日から練習が始まった。


バトンを受け渡す練習、後はひたすら走り込む。


先生が本気で勝ちに行ってるいるけど俺はそれより生徒会イベントの方を頑張りたい。


生徒会イベントとは体育祭中に行われる裏のイベント!


校内に隠されている生徒会バッチを見つけ出し制服につけると願いが叶う。

つける位置によって願いの意味が変わる。


胸=恋愛

肩=運動(スポーツ)

手首=勉強


今年こそ見つけ出して胸につけるぞ。


まぁ、練習を続け体育祭当日。


1種目めは心と悠斗の100メートル走だ。


「心、悠斗頑張れよ!」


「うん、頑張るね。」


「う、んがんばる…。」


最初はおどおどしていた心が悠斗を引っ張り入場口へ向かった。


そのまま入場し、真ん中辺りに座った。


3年生から順に走り出し次は悠人だ。


「悠斗くん、頑張れー!」


子奈も最初はあんなに言葉がつかえてたのに今はこんなに…。ってなんか親目線だな。


とりあえず、応援が先!


「悠斗、がんばー!」


悠斗はこちらをちらっと見て少し赤くなった。


あいつ、子奈が好きなのか。ライバルは増やしたくないんだが…。


よーい、ドンッ


スタートと同時に一生懸命走る悠斗は最下位でゴール。


次は心が走る番。


「心、がんばー!」


「心くん頑張ってー!」


心は照れくさそうに下を向いた。


よーい、ドンッ


途中まで1位2位を争っていたが変な足の動きをしたと思ったら徐々にスピードが落ちていき最下位でゴールした。


1年まで走りきると全員が立ち上がり退場口付近に行き心達が来るのを待った。


「心、大丈夫か?捻ったのか?」


「心くん、大丈夫?」


「大丈夫だよ、捻っただけだから。」


そう言ってはいるが足が少し腫れてきている。早く手当しないとだな。


近くのけが人が手当を受ける場所に行くと最後技のレースで盛大にコケていた1年生の手当に忙しそうにしていた。


「先生、怪我してるんですが。」


「ごめん、ちょっと今は無理だから保健室まで行ける?手当できる?」


「俺ですか?」


「そう。」


「まぁ、できます。」


俺は心をおぶって保健室に向かった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ