表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
モテ期?いや、こんな日々  作者: 春香 光
解決部の始まり
12/64

1話

「えっ、コーちゃん?」


ゆまりが俺を見るなり壊れそうなほど勢いよくドアを閉めた。


まぁ、そうなるよな…。


急いでドアを開け、走っていこうとしていたゆまりの腕を掴む。


「待って、俺はお前が抱えているものを知りたいんだ。」


「私が…。」

涙目になり、下を向き右手で涙を拭き出した。


「ゆまり?」


そんなに抱え込んでいるのかと思い少しかがみ顔を見ると赤くなっていた。


「ごめん、今日は…。」


そう言うと俺の手を振り払い階段を降りていった。

俺はその場にぽつんと取り残され、どうして行ってしまったのか考えていた。


すると、後ろのドアから心と子奈が出てきて

「ゆまりちゃん…。」


「ゆまりさん…。」


その一言だけこぼし部室に戻って行った。


俺はどうすれば良かったんだ。ゆまりとは何か、何かがあったんだ。


次の日ゆまりは学校を休んでその日から来なくなった。


しばらくは俺も部室に行かなかった。

そんなある日教室で心が俺の腕を掴み部室に連れていった。何も分からないがとにかく着いていく。


「氷くん!」

すごい真剣な顔で言われた。その後も続けざまに言葉を紡いでいく。


「氷くんがこの部活を作ったんだ。1回の失敗が何、ゆまりさんだけじゃなくて他の人の問題も解決しないと!僕を頼りにしてくれたこと本当に嬉しかった。だからっ!」

俺は心の言葉を遮って言った。


「心、悪かった。そうだよな。ゆまりだけじゃなく、この部活を立ち上げたんだから他の人の役にも立たないと…でも、最初はゆまりからだ!」


「わかった!」


さっきの真剣な表情から優しい笑顔になり俺の決意に返事をしてくれた。


早速先生にゆまりの住所を聞いて俺、心、子奈で溜まっていたプリントごとゆまりの家に向かった。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ