10話
「叶先生。お話があります!」
「おう、どうした宮城。」
「4人揃いました。これで部活設立してもよろしいですか。」
「この紙に部活に入る生徒の何年何組と名前それと部活名を書いて私に提出しろ。」
「この前の時にこの紙渡してもらいたかっわたです。」
「いや、本当に部員が集まるか分からなかったから渡さなかったんだ。これも部活を増やさないために必要なんだよ。」
「はぁ、そうなんですか。」
「じゃあ、また次の時に。」
「わかりました。」
職員室を出ると心が待っていた。
「あ、心、4人になったぞ。」
「そうなんだ。誰なの?」
「あ、あとからのお楽しみだ!」
「う、うん、わかったよ。楽しみにしとくね!」
名前を聞きに子奈のもとに行くとゆまりがいた。
「あ、ゆまり…。」
「っ…。」
ゆまりは俺を見るなりそそくさとバックを持ち教室から出ていってしまった。
「ゆまり……。話…。」
「氷くん、あ、のさ、さっきの手紙。ゆまりちゃんからなの!」
「えっ」
驚いてる俺をよそに子奈は話を続けた。
「実は火曜日から様子がおかしくて話をしたんだ、けど。無視されちゃって、氷くんの家を教えてくれたのも買い物のこと全部ゆまりちゃんのおかげで氷くんとも話せたしお兄ちゃんにも喜んでもらえた。だから、お礼をしないとなのに、それで部活のことをゆまりちゃんに話したら、入るって言ってくれた。理由は分からないけどそれからいろいろ…。」
「そう、なんだ。ありがとう。」
「いや、私なんて。」
「そんなことない!ありがとな」
そう言って教室から出た。
心は空気を読んで外で待っていてくれた。
「わりぃな、心」
「ん、なんのこと?」
とぼけたように笑ってくれたのが少し嬉しかった。
「いや、なんでもない」
少し口元がにやけたかな。
「取り敢えずこの紙に名前書かないと。」
少しくしゃっとなってしまった紙を取り出し、さっきカッコよく?出てきた教室に戻った。
「氷くん?」
「あ、さっきなんか恥ずいな。気にしないで」
「あ、うん。」
子奈からペンを借り名前を書いた。
「じゃ、俺、これ出してくる。子奈、ペンありがとな」
2人を置いて職員室に紙を出しに行った。
「叶先生。名前書きました。これで部活を認めてくれますか?」
「ああ、認める。でも空いてる教室がないから屋上でもいいか?」
「えっ…。屋、上?まさか冗談を…。」
「本当だ。部活を増やさないようにしてたからな仕方ないと思って諦めろ。」
「まじですか!?ま、まぁ、それでも。」
自分を納得させ話を続けた。
「えっと、それで活動内容等はこちらで勝手に決めてもいいんですか?」
「あ、活動曜日とかは私が決める。私が顧問だからな!」
「えっ?」