肆之弐拾肆 モブ、魔王復活の知らせを聞く
「多聞よ、久しいの。話を聞いてやりたいが、今はそれどころではなくてのう」
「彼法ですよね、それに関してわかったことがおまっせ」
三番さんと大僧正が旧交を温めてる。温めてるの?
彼法がどうとか、久しぶりに会う人とする話題じゃないよね?
「今までやつらの詳しい目的は謎でしたけど、最近やっと目的が漏れてきよりましてね」
「ぴっ! こちらでもそれは確認できている。より詳しくは少し時間を貰いたい」
「おや、陰陽の頭殿もご存知でっか?」
「ぴっ! なぜ今なのか、同時に知ったことに意味があるのか、精査が必要ぞ」
ふむ、と考え込む俺以外の面々。
猫神使やキツネまで難しい顔をしているが、俺は、
「あの、わざわざ首盗む目的ってなんなんですかね? わかったんですよね?」
全員の目がこちらに向く。いや、分かってることはとっととオープンにしていきましょうよ、俺は役に立たないってハッキリしたら帰るんですから。
「ほー、七番君もやる気やん、あいつらの目的は簡単に言うと魔王の復活やね」
俺はやる気とかないっす、勘違いしないでくださいね、早く話し合いを終わらせて帰りたいだけっす。
「え? 魔王の復活って言った?」
「ぴっ! こちらが掴んだ目的も同じぞ」
「ふむ、果たしてどの魔王かの?」
え? 魔王って何種類もいるの? てか、そもそも日本にいたの?
「平賀さん、三番さん、日本に魔王っていたの? 俺知らないよ?」
「あれ? 七番君の日本にはおらんかった? 敦盛で有名なあの武将。本能寺で燃えたあの人」
うんうんと頷く平賀のおっさん。
そう言えばいたな! 思い出したわ、自称魔王のあの人な!
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