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このEDOはフィクションです  作者: 石依 俑
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肆之弐拾陸 モブ、信長を降霊させられる?

大変ご無沙汰しました。今回からぼちぼち復活していきます。

関係ないけど全身麻酔の手術ってすごいね!  全然目が覚めないのになんで効くか解明されてないんだってね!

「寅吉三番、今なんと言った」

「いえ、キツネも犬もネコもくですよ、と」

「そうか、猫は犬に勝るのだな。さもありなん。それが摂理というものよ」


 イカ耳でそこら中に威嚇かましてた猫神使がやっと落ち着いてくれた。それもなんか得意げに。


「犬は人の群れの一員だという。だが猫は人にかしずかれるものだ。猫はたまに鼠を狩るがあれは言わば趣味である。趣味の狩りで人が喜ぶのであれば、もはや猫は存在が神の領域と言っても差し支えなかろう。七海はどう思うか」

「ちょっとなに言ってるのかわかんないです」


 猫神使がめっちゃ早口になってる。犬になんかコンプレックスでもありましたか。


「やつらは猫を見つけるとうるさく吠えてくる上、集団で狩ろうとさえしてくる。猫はただ日向と昼寝を楽しんでいるだけなのに、だ。ただでさえ人に君臨する猫、それも神使たる猫を狩ろうなどとよくも大それたことを。やはり何も考えておらぬ犬どもなどより猫は優越する存在なのだな」


 めっちゃ早口のまま犬への不満をぶち撒けてらっしゃる。


「そんなことより大僧正、彼法かのほう教団は信長を復活させるつもりなの?」

「秀頼の髑髏を本尊に仕立てるのなら、恐らくはそうであろうな」

 

 日本史上最大の暴君、価値破壊者、稀代の君主。そして未来を見据えた賢君。

 そんな人物は自らを「第六天魔王」と称した。

 帝の権威を利用し、武門の最高称号である将軍の地位をさらに高めた男。その上、商業を優遇し、経済の発展を見据えて商環境を整備した君主。その理念は豊臣、徳川へと継承されていく。


「信長さんってそんな悪人でしたっけ?」

「神仏を敬わぬ男ではあったの」


 まあ本願寺や延暦寺を敵視して焼いたんだから神仏への敬意はないでしょうね。

 でもあの頃の寺は武力や権力が普通じゃなかったんじゃないの? それこそ戦国大名並の力があったって習ったけど。


「第六天魔王というのはの」

「はあ」

「仏道修行者の障害となる魔のことよ。修行途上の比丘びく比丘尼びくにに囁きかけて修行を放棄させることを楽しみにしておる」

「はあ」

「考えようによっては魔の誘惑に負けぬ心根を養わせてくれる存在じゃの。それにしても人の身で第六天とは大きく出たものじゃが」


 さすが人を越えた存在、本物の半分仏様が言うと説得力ありますね。信長は所詮人間でしかないですか。


「仏の教えは悟ってしまえば大したものではない。ただ迷妄をなくせば良い。仏道の舟は彼岸に至れば捨てれば良い。迷いをなくそうと考えるから逆に迷いに囚われる。良いか七海よ、そこを良く考えよ」

「いえ、別に悟る気はありませんので大丈夫です」


 悟ったらお姉さま欲しいとか思わなくなるんでしょ? だったらずっぷりこの世に浸ってたいですよ。まだまだプラモもガレキも新製品は出るし、自分の腕も上げたいです。元型すらまだ完成させてないんですから。


「儂を復活させたいなどと、よくぞ無謀なことを考えるものよ。泰平の世に売僧まいすどもも血迷うたか」


 え、誰? 口調は大僧正っぽいけど声は低いし、なんかこの世のものっぽくない感じもする。

 周りを見るけど平賀さん…じゃないな、多聞さん…でもない。鳥さんは言わずもがな。じゃあ誰?


「婿殿の髑髏を依代に儂を蘇らせようなどと、いかにも匹夫の浅知恵よ」


 大僧正はじめ皆さんが俺を見てる。

 あ、この声、俺が出してるわ。そうか、俺かー、こりゃ参ったなー。そう言えばいつの間にか体の自由が効かないわ。俺の身の潔白も訴えられないわ。マジで参ったね。


 いやなんで俺がこんなこと喋ってるの? おかしくない? 大僧正、貴方がびっくりした顔しないでください。モブはどうしたらいいのかわからないんですよ。


「その声、まさか信長、か?」


 なんの話でしょうか? 大僧正が、よくわからないことを言い出す。


 なんかわかんないけど誰か助けて。

 お急ぎでない方、毛色の変わった此の物語をまだ読んでも構わぬとお思いの方、向後に期待してやろうという方、よろしければ更に下にスクロールして広告下の白星を「ぽちっと」押してやってくださいませんか。


「ぶっくまーく」などもお気が向きましたらお願いいたします。


 評価をいただければ、七海が喜んで通報をものともせずに五体投地でお礼に参ります。

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