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序文
やあはじめまして、そこにいるこの記録を読んでくれている諸君。諸君はこれから異世界に転生して俺が無能力とかいう口からでまかせで本当は誰よりも強い能力を持って無双する、なんていう展開をお望みかもしれないし、そうなると思っているかもしれない。
しかし、残念なことにこの記録はそうじゃない、俺はこの記録に自分の名前を載せようとは思わないし、自分の話は必要最低限にするつもりだ。
なぜかって?
俺がこのとても長くなりそうでめんどくさい記録を書くことに決めたのは、俺のようなどうでもいい人間のことではなく、おれの目の前で確かに生きて存在していた人たちの記録を残そうと思ったからだ。
さあ始めようか
俺がこの目で見た
壮絶な戦いの記録を