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リトリビューション  作者: セスラ
【一章】平凡な毎日
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己の弱さ


【未来演算】

演算で分かることは結果のみである


自分でも驚いた。

あそこまで世間への適応力がなくなっているなんて。


あの日、商店街で紙とペンを購入し、すぐに未来演算を行った。

今後の流れの全てを計算した。




翌朝、登校してすぐ職員室に呼び出された。

「何があったんだ?学校生活に何か不満があったのか?」

などという俺という名の体裁を心配した言葉を浴びせられ。


少しの間、クラスメイトからの冷たい視線が痛かったが、ある程度の日常も取り戻せた。


みのるとの関係も壊れずに済んだ。

ただ猫の一件以来、変わった点が一つ。



未来演算にかける時間が二倍以上に増えた―――。

朝起きてから、その日の晩御飯。休み時間に交わす会話まで。

全て、全てを計算するようになった。


怖い。もう二度と、わからない未来に恐怖したくない。




順調にいっている。

寸分(スンブン)の狂いもなく、日常が流れていく。


あぁ、なんて素晴らしく、退屈な日々だろう



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