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リトリビューション  作者: セスラ
【二章】許された幸せ
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後遺症


「今日は来てくれてありがとね」

心なしか寂しそうにアキさんが言った。


「いえ、俺も楽しかったですよ」

「また…来てくれる?」


今度は本当に寂しそうに見えた。


「まぁ、気が向いたら」

まだ素直にはなれないな。


「そう言って来てくれたじゃない」

悪戯に笑ってみせる。

「・・・」


アキさんは俺の心を見透かされているようだ。

やっぱり敵わないな。



それから短く言葉を交わし、病室を後にする。

途中案内してくれた看護婦に遭遇した。


「あら、お帰り?また来てあげてね」

「はい、また来ます」

どうやらアキさんのお見舞いに来る人は全くいないようだ。



「結構遅くなっちゃったな」

昼過ぎに来たはずなのに、もう日が沈みかけている。

随分と長居してしまったようだ。


『―――――』

あれ?

まだ演算が働いていない。

彼女といた時間が長かったからか?


「まぁいいか」

時間が経てば戻るだろう。

それに今は演算をする気分じゃない。



次はいつ会おうか。

確か明後日はバイトの無い日だったな。



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