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ペレム①
「ペレムたすけて!」
今まで出したことのないほど、大きな声で彼の名をよんだ。
「姫!」
私はトゥマルクァンに掴まれそうになる。
◆どうしよう?
→〔抵抗する〕
〔抵抗しない〕
私はトゥマルクァンの手をはたきおとした。
「あーれー!」
駆けつけたペレムは男を軽く突き飛ばし、檻から引き離す。
「……ペレム」
「あの男は?」
私に聞かれても、会ったばかりの人間などしるはずがない。
「……貴女を守れてよかった」
「ありがとう」
「それに俺が呼ばれて嬉しいです」
「なに言ってるの私がペレム以外の人を呼ぶわけないじゃない?」
私が信頼しているのは彼なのだから。
「ここにきて貴女に甘言を言う男もいましたから」
「ペレムは心配性ね」