僕の知らない世界での出来事
「ん…はぁ…寝ちゃったか」
そんな呑気な声で目を覚ます僕はユウヤ。今年18歳になったばかりの高卒フリーターだ
「昨日は何をしてたっけ?えっと友達とショッピング行って夜になったから仕方なく歩いて帰って…ダメだ…思い出せない」
「起きたか」
「うん!起きたよ!おはよ~………!!?」
ユウヤは起きて驚いた。どこかで見たことのある狼が椅子に座ってパソコンしながらたばこを吸っている
「やっと目が覚めたか、昨日は悪かったな、洋服とパンツはてめぇが、ションベンちびってたからボコったやつから剥いで洗濯したやつだ、あいにく俺の服はどれも特注で服とパンツしかなかったから我慢しろよ、全くあんくらいで漏らすなよ汚ねぇ…」
……言われたことにショックを受けつつもユウヤはようやく何点かいつもと違うことに気づく、
①ここは自分の家じゃない
②これは自分の服じゃない
③そこそこ綺麗な家で目が覚めた
④目の前に昨日の夜に人殺しをした狼がいる
「え……いっいや!」
ユウヤはなかば発狂状態に陥った
ユウヤは思った【え?なんであいつが…俺を助けたが確実に一人は殺したが気絶寸前までしかわからなかったが人を殺して笑ってたなぜあいつが?…ここどこ?ケータイは?財布は?バッグは?】
それを察した狼が
「あぁ悪かったな…もう一度言うが確認だ、お前は昨日チンピラに絡まれてた、だからたまたま仕事帰りに通りがかって…正確にはもう一件の仕事をしようとしてその時騒ぎに気づいた俺が助けた。大丈夫だお前がそこにいたこと、
そして俺がそこにいて野郎どもを屍に変えたこと、もちろん死体はすべて処理した。ということでお前が警察に尋問されることもない、だから安心しろ。……そういえば自己紹介が遅れたな、俺はウルフだ。ここらで俺の姿を見たものは死ぬのが相場だがお前はどうしたい?死にたいなら楽にしてやるが?俺はお前みたいな野郎をしっててなぁ…いつもなら人助けしないんだがあいにく目撃者と裏切り者と標的と警察以外は手を出さねぇんだ、けど今回は俺から助けておいて殺すなんての
も俺のスタンスに反する。だから助けた。だからお前に聞く、死にてぇか生きてぇかをな」
そう言い終わるとそっと机においてあった小さな拳銃を持ってベッドに近づいてきた
「まっままま…待って!生きたいです生きたいです!勘弁して下さい!」
ユウヤは慌ててそう叫びながらベッドの中で両手を前に突き出し手を振って否定した
「ほぉ…懸命な判断だ、しかしなぁ…こんな俺を見てどう思った?もし着ぐるみみてぇとか少しでも思ったら貴様の脳みそは吹っ飛ぶことになるがな、で?どうなんだ?その面だとまるで俺がクトゥルフ神話生物みたい
だといいだしてもおかしくねぇなぁ…」
ユウヤは嘘はまずいとおもい、
「たしかに最初は思いましたが、体を見て安心しました…えっとどこかで会いませんでしたか?」
ウルフの顔がすこしほころぶ
「それってこれか?」
机に振り向いたとおもうとクリップで止められたなにやらゲームの画像と指名手配犯の写真とユウヤが昔好きだったアニメの表紙がでかでかとコピーされていた
「え?これ知ってますよ?指名手配の写真以外は……」
指名手配犯はまさしくウルフだったが黙っておいた。刹那、ウルフは少し眉をひそめる
「俺は、お前らの世界っていってもお前がどうか知らないが、どうも獣人って呼ばれてるらしい。人狼ってゲームがあってだなそれに似てるんじゃないか?」
ウルフはそんなことつぶやくとさらにユウヤに一枚のカードを投げつけた、どうも人狼ってゲームの人狼陣営側の人狼だった、それを見たユウヤは
「あったしかにこれ見て多分似てるといったんだですよ!けど、どうしてそんな体してるんですか?」
ウルフはパソコンの前に座り直し
「お前は遺伝子操作って知ってるか?クローンとかとも少し似てるけどな…それでクソ馬鹿な研究者がよぉ人間と狼との半分半分作ったら殺し屋に向いてるのじゃないか…そんな理由で俺は何十年の実験の成果で作られてしまった
もうその研究者はいないけどな…俺がまだ1ヶ月の頃に食い殺してしまった、あの味は忘れられない…なんだか…動物的衝動に駆られたと表現するのが最適じゃないか?今の俺は人の肉よりお前らがいつも食ってるものと同じものを
好むように元々遺伝子レベルで操作されたのさ、どうだ俺の過去は面白いだろ?こんなの誰にも話したことねぇからなぁ…あとお前名前の名前はユウヤだな。身分証を勝手に見た。18歳ってこたぁお前のほうが実は年上だ、
俺は長く生きられないようにあえてイヌ科の動物と同じ寿命で設計されてんだ…元々使い捨てるつもりだったみたいだしなぁ…こんな世界2年もいればもう立派なオトナだからな…」
狂人が笑うような顔で愉快に話してるが表情の奥は暗いことにユウヤは気がついた
「あ…あのぉ…今回のは見なかったことにするのでおうちに帰りたいです……」
つい興味より本音が出てしまったがウルフはさらに愉快そうな顔で
「あっそれなら心配ねぇ…お前にそっくりな死体作って放置してるからお前は死んだことになってるしどうせ帰すぐらいなら死んでもらう」
その言葉を聞いた途端に、ユウヤの顔が凍りついた。しかし、内心複雑だった
実はユウヤは母親が再婚してできた新しい父親に暴行を日常的に受け、母親は自分のことを死ねばいいと毎日言ってたからだ…けど…友達に会えないのは少しさみしい
これで辛い現実からおさらばできる…けど……僕はこれからどうやって生きていけばいいのか?
僕はもう表を歩けないのか
大好きな友達とも会えない
寂しい…
もうこれからは一人か
「ん?いまこれからはもう自分一人では生きていけないと思ってんじゃないのか?実は言うとお前を抹殺するように依頼を受けてたんだが、依頼主はお前の義父だ。本当だったらお前は本当に死んでた。どのみち死んでんだろ、ただ
肉体が生きてるだけには感謝してほしいぜ。普段ならそんなことはしないが俺にも良心はインプットされてんだ…オーバーキルを防ぐためにな……それにお前は俺のダチに似てる。唯一のな」
ユウヤは絶望と希望と最後の「唯一のな」の言葉が引っかかり絶望が緩和されていった。
「お前おかしいと思わなかったのか最近お金くれて好きなもの食ってこいとか買ってこいとか、それはお前への最後もの良心ってやつだ!両親が良心でしてくれたってな!リョウシンだけにwwwガハハwwwその時点でお前の将来はBADEND…
つまりお先真っ暗のGO TO HEAVENだ。閻魔様に捕まらなかっただけ感謝しろ」
そんな言葉をウルフに吐かれた
けどユウヤは悲しくなかった…けど不安だった
「僕はこれからどう生きていけば………」
そんな不安がつい漏れだした
「あ?んなもんてめぇで決めろ。俺の世界に来るか、俺のヒモペットにしてやってもいいけど結構俺は体力あってな!それに男を愛するようにインプットされてんだぁ…女と逃亡しないようにな!全く笑える話だよ
そんな奴らがたった生まれて1ヶ月の赤ちゃん狼(笑)にぶっ殺されるんだからな ギャハハハハハwwww。それかやっぱ死んどくか?表出てもわからないように硫酸あるから顔面焼いてやろうか?」
こんな……意地悪狼は…僕を生かした…理由はわからない…けど…言葉は汚くとも…まるで意図的に発現するように、暗闇の五月計画で強制的にインプットされてるような…僕は…この狼さんが悪い人じゃないと…1時間で気づいてしまった…
さぁ導入は終わりました
ユウヤくんは一体今後どうするんでしょうね?
それは乞うご期待ということで
今回はこの辺で筆を置かせてもらいます
週一ペーストとか3日に一回とかになったりするかもしれませんが暇があるかぎり書く続けていくつもりですもちろん二人以外にも登場人物を出す予定です
エロも5話ぐらいから出していこうと思ってます
こんな日本語すら怪しい僕の作品を読んでくれたことに感謝!
それではこの辺で!
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