表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
賢者の息子と呼ばれても  作者: 夜夢
閑話ノ四
64/74

用語集:其ノ四

 こちらでは、本作「賢者の息子と呼ばれても 」やその人物紹介で出てくる用語を提示させて頂きます。

 まず原則として、『間章ノ三~第四十六節』までの内容と『人物介 其の四』の時点で提示されている事項、それと『其ノ一』、『其ノ二』、『其ノ三』で記述し忘れた数項目等を記述する形式とさせて頂きます。

◎ 登場する地名


 ● チュルク大陸(東方大陸)

 メレテリア世界に存在する四大大陸の一つ。世界の東西南北に位置する四大大陸の内で、東方にある大陸であり地神と総称される“地母神”クレアフィリアと“冥界神”ネレセドアの姉妹神の加護厚き大陸とされる。地神の加護の影響からか、自然や精霊の恵みが他大陸と比べれ豊かな地であると称されている。

 実際には、当該大陸北西部とユロシア大陸(ユロシア大陸)の南東部が地峡帯で繋がっている。

 東方のチュルク地域(大陸東方域)、西方のガルーフィア地域(大陸西方域)、ガルーフィア地域の南部に位置する砂漠地帯となっている半島部であるクルーギア地域(大陸南方域)に大別される。



 ● アティス大陸(西方大陸)

 メレテリア世界に存在する四大大陸の一つ。世界の東西南北に位置する四大大陸の内で、西方にある大陸であり軍神と総称される“戦神”ミルスリードと“護神”グリスドルームの兄弟神の加護厚き大陸とされる。軍神は金属・鉱石を司る神々でもあり、様々な鉱物資源の産出地として他大陸から知られている。

 大陸の中央を南北に走る“神々の背骨山脈”を挟んだ西方をフィーリア地域(大陸西方域)、東方を

ナムリア地域(大陸東方域)に二分される。なお、ナムリア地域(大陸東方域)の殆どは広大な森林地帯であり、アティス大陸(西方大陸)の文明は主にフィーリア地域(大陸西方域)において展開されている。



◎ 登場する国家・組織


 ● セオミギア王国

 ――『用語集:其の一』を参照――


  ・ 白牙騎士団

 ――『用語集:其の一』を参照――


   ・ 第一番隊(親衛騎士隊)

 “白牙騎士団”の中枢にして、王族の警護を主任務とする騎士隊。

 平時においてはセオミギア王族であるセオミギア=ユロシア家の人々の警護を行い、戦時において王族の親征等があれば本陣に詰める直営部隊として機能する。

 十二ある騎士隊で構成される“白牙騎士団”全体を統括する部隊であり、その性質上から隊長は騎士団長もしくは副団長第一席が兼任することが通例となっている。


   ・ 第十番隊(市中警備隊)

 “白牙騎士団”の中でも治安維持を主任務とする騎士隊。

 平時において第九番隊と共に都市セオミギアの都市民居住区を中心とした治安維持を行う部隊であり、戦時においては留守部隊として都市防衛の要として機能する。(基本的にセオミギア王国における主要な警察組織であると言える。)

 一般居住区を中心として活動する部隊である性質上、セオミギア都市民に最も身近な騎士隊となっている。



 ● チュルク帝国

 東方大陸(チュルク大陸)の東部――チュルク地域のほぼ全域を版図とする東方大陸(チュルク大陸)最大の大国である。

 古代紀に東方大陸(チュルク大陸)のほぼ全域を版図としたチュルク精霊王国の後継国家として成立した国家である。また、人歴26世紀末に勃発した“人竜革命”によって一度王朝交代が起こったこともあり“チュルク第三王朝”の異名で称される場合もある。(これはチュルク精霊王国を“第一王朝”、第三紀黎明期に成立した王朝を“第二王朝”と称されることからの呼び名である。)

 “人竜革命”の際、“竜将軍家”――リュエン家の橋渡しで“金竜王”や“銀鱗の民”の助力を得て建国した経緯から、人間族の国家の中でも“竜族”に対する忌避感が少なく友好的な関係を保つ国家と言われる。



 ● イレヴス王国

 西方大陸(アティス大陸)の西方域――フィーリア地域に存在する諸国家群の一つ。西方大陸西方域(フィーリア地域)の平原域北部に存在する国家。

 第三紀黎明期に乱立した十七王国の一つイレヴサイト王国が周辺諸国の幾つかを併呑する形で成立した国家とされている。ヴァンゼール一門の拠点となっている影響から、周辺諸国の中でも優れた魔法機械技術を保有するとされており、北部諸国家の中心的国家となっていると言われる。



 ● ユロシア魔法王国(古代ユロシア王国)

 古代紀黎明期に北方大陸西方域(ユロシア地域)北部に建国された人間族最古の国家。

 初代国王ウィルザルド1世の薫陶によって“編纂魔法”を活用した比較的高度な文明社会を形成することに成功し、徐々にその版図を拡大して行ったと伝えられる。最終的には、北方大陸西方域(ユロシア地域)全域を版図とした人歴13世紀初頭に“ユロシア魔導帝国”へと改称することである意味で終焉を迎えたとされている。

 基本的に、“編纂魔法”と“知識神”の教えを活用する形で人々を保護する寛容な性質を強く持つ国家であったが、そこから生じて他民族に差別的な圧政を布いた“ユロシア魔導帝国”と同一視されて忌避される場合も見られる。



 ● セオミギア大神殿

 ――『用語集:其の一』を参照――


  ・ 法院

 “セオミギア大神殿”に存在する九院の内で上位三院の一つ。

 “セオミギア大神殿”を総本山に戴く知識神教団における教義の解釈や、教団の各方針を決定する最高意思決定機関となっている。

 この性質上、上位三院の第一位と位置付けられており、九院中最上位の院とされている。この院の長である法院長は、“セオミギア大神殿”の長たる最高司祭となっている。



  ・ 施政院

 “セオミギア大神殿”に存在する九院の内で上位三院の一つ。

 古代紀・第三紀の初期と言った未だ国家が形成し切らない時期において、信徒の統制と言った政治・行政に関わる物事を行っていた故事があり、それが名称の語源となっている。

 国家の体制が完成された現在に置いては、司法機関としての役割を負っており、セオミギア王国だけでなくその周辺都市国家群において、高等司法機関として裁判等の法解釈に関わる事柄を担っている。



  ・ 魔法院

 “セオミギア大神殿”に存在する九院の一つで、上位三院の内で書院の下部組織とされる。

 “編纂魔法”及び“聖霊魔法”に関する研究や研鑽を役割としており、主として古代魔法王国や古代魔導帝国の遺物・資料を通して“編纂魔法”の研究開発等を行っている。

 また、九院中で高位魔法使いの所属率が最も高いこともあって、“セオミギア大神殿”の内で魔法儀式等の行使が必要な際には主導的役割を担う傾向にある。



 ● ヴァンゼール一門

 ミゼル=ヴァンゼールが当主であるヴァンゼール家を中心とする魔法機械生命体(メタル・ビーイング)の一団。

 ミゼルやその冒険者仲間等によって発見・保護された魔法機械生命体(メタル・ビーイング)達を中核として成立した集団であり、西方大陸(アティス大陸)の諸国家においては古代紀のアティス機械王国が保有していた文化・技術を色濃く継承する集団とも認識されている。

 現状、拠点としているイレヴス王国を中心として、魔法機械技術の普及とその平和利用を推進し、金属人メタル・ヒューマノイド等の魔法機械生命体(メタル・ビーイング)の権利の擁護等の為に様々な活動を行っている。



◎ 登場する種族・民族


 ● 竜人族

 亜竜族に分類される亜人種。

 人間と同程度の身長と体格・体型を有する翼を持たない直立した(ドラゴン)と言った姿をしている。亜竜族に区分される諸種族の中で最小となる体躯であり、他の竜族・亜竜族に対して非力と言う印象があるが、人間等の多くの亜人種よりも高い膂力や頑強さを有しており、亜竜族に区分される諸種族中最も高い知性を有するとされている。

 基本的に、自身の属性と同じくする竜王や公竜(ノーブル・ドラゴン)の鎮座地やその近辺に集落を形成して生活しており、人間社会と接触することは殆どない。



 ● 半竜

 竜人族と竜族(ドラゴン)との混血児を指す呼称。また、竜人族の中で稀に先祖返りとして誕生する例も見られる。

 外見上は有翼の竜人族と言った姿をしており、通常の竜人族より頭部の角の本数が多い傾向にある。身体的・魔法的能力が通常の竜人族よりも優れており、その殆どが高位竜戦士となっている。

 その関係上、近隣の竜人族を始めとする亜竜族の群れを統率する任に就いている場合が多いとされる。



 ● 黒鱗の民

 広義には、“黒竜王”ノルザリーンの眷族とされる竜族及び亜竜族の総称。狭義には、“黒竜王”ノルザリーンの眷族とされる竜人族に対する呼称。

 一般的に黒色もしくは暗色の鱗を有し、闇や大地に対する耐性が高く、飛行能力を有する個体は銀鱗の民に次いで同種個体よりも飛行能力に優れる傾向にある。



 ● 金属人メタル・ヒューマノイド

  ――『用語集:其の一』を参照――


  ・ 金属天使(メタル・エンジェル)

 金属人メタル・ヒューマノイドの亜種とされる存在。

 人型の魔法機械生命体(メタル・ビーイング)でありながら、翼を展開して飛行する能力を持つ機種。飛行型魔法機械であるドール・バードの特徴と共通した部分を持ち、飛行金の骨格や装甲を持つ機体を有する傾向にある。

 天使(エンジェル)の呼称で呼ばれるが、翼の形状は天使(エンジェル)族の様な羽翼型の翼に限らない。また、金属人メタル・ヒューマノイド自体の機体数が少ないこともあり、該当する機体は非常に少ない。



  ・ 鱗紋機種(スケイル・フォーム)

 金属人メタル・ヒューマノイドの亜種とされる存在。(一部では上位種に相当すると認識されている。)

 “黒竜王”ノルザリーンの加護を得て、正式に“黒鱗の民”となった機体群を指す。“神竜魔法”を扱う才を獲得しており、“神竜魔法”を扱う際には身体を覆う装甲の一部に“黒鱗”を模った紋様が浮かび上がる為、この名称で称されている。

 ただし、現状これに該当するのは、“黒竜王”から直接加護を授かったミゼル=ヴァンゼールとその娘のラディア=ヴァンゼールの二体しか存在していない。



 ● 人獣(ライカンスロープ)

 “病毒の魔王”フィドミリアの眷属とされる存在の一種で、“獣化症”と称される伝染病に罹患した亜人等の総称。この為、厳密には一個の種族と言う訳ではない。

 基本的に、普段は該当する亜人種における一般的な個体と大きな差異は見受けられないが、月光等の特殊な条件下で特定の獣の姿に変じる能力を保有している。

 獣の姿に変じると、人としての理性を失い知性も獣並みの低いものとなる傾向にあり、更に強い狂暴性を表し周囲の諸存在(同族の亜人種等)を襲うことが知られている。それに加えて、獣化した爪牙で傷付けられた場合、“獣化症”に感染する危険性があることもあって、“魔族”の一種として非常に恐れ忌避されている。


  ・ 獣化人シェイプ・チェンジャー

 人獣(ライカンスロープ)の亜種である存在だが、基本的に“夢幻神”イーミフェリアの眷属とされる存在。

 特定の獣の姿に変身する能力を有することは人獣(ライカンスロープ)と変わらないが、獣化しても理性や知性を損なうことなく、狂暴性を示すことのない存在である。また、一定の訓練を積むことで獣化するタイミングを制御することが可能となっている。

 先天的に“獣化症”に耐性を持つ体質の者が“獣化症”に罹患することでなると考えられている。この所為か、獣化人シェイプ・チェンジャーの爪牙によって“獣化症”が感染する可能性は非常に低い。

 しかし、その個体数は極少数であり、人獣(ライカンスロープ)と同一視されて迫害を受ける傾向にある。この為、隠れ里を形成している例が多い。



◎ その他


○ その他の用語


 ● 竜戦士

 ――『用語集:其の一』を参照――


  ・ 公竜格竜戦士

 “公竜(ノーブル・ドラゴン)”と同格と見做される竜戦士。竜王より“●●伯”の称号を与えられている。

 神格を有する“公竜(ノーブル・ドラゴン)”と同格と見做される関係上、神族の末席に連なる存在とされており、“神仙”とほぼ同義の存在とされている。

 この為、これに該当する存在は、神代紀において六大竜王に仕える諸種族の長等が任じれた例以外は殆ど見られていない。



 ● 暴竜

 有鱗の民(竜族・亜竜族)が用いる語で、「神竜・竜王の命令に服さない有鱗の民(竜族・亜竜族)」を指す。

 基本的に、有鱗の民(竜族・亜竜族)は神竜・竜王を崇拝し、その命令の許で様々な活動を行う習性を持つ。しかし、一部に神竜・竜王の命から逸脱して、自らの殺戮衝動や破壊衝動のままに暴れ回る個体が生じることがあり、これらを指して“暴竜”と称される。この為、有鱗の民(竜族・亜竜族)にとっては、“唾棄すべき存在”と見做され、“暴竜”に認定されることはこの上もない不名誉と考えられている。

 しかし、人間社会においては、人間を襲う竜族・亜竜族の総称として用いる傾向がある。(竜王の命で人間社会に襲いかかる有鱗の民(竜族・亜竜族)の例が若干存在し、それと命を逸脱して暴れる竜族・亜竜族との区別が人間側では余り明確でない為である。)



 ● 分枝体

 “聖霊魔法”の『分枝体創造』等を行使することで誕生する存在。

 魔法的な手段によって、元々の存在(基幹体)の霊魂と身体の一部を分離させ、分離させた部分を一個の存在として成立させることで誕生した存在である。その性質上、基となった存在とは外見や能力が一致する傾向にあるとされている。(ただし、分離の際に幾つかの手順を踏むことで、容姿や能力を偏らせることは可能らしい。)

 神代紀において、“八大神人”やその系統を組む神族が眷属を産み出す手段として用いられたが、男女(雌雄)による繁殖が普及することで神代紀中盤には次第行われなくなっていった。


  ・ 基幹体

 分枝体を産み出す基となった存在に対する呼称。

 基本的に“聖霊魔法”の『分枝体創造』等を行使可能と言う性質上、優れた魔法の使い手である必要がある。



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ