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賢者の息子と呼ばれても  作者: 夜夢
閑話:其ノ二
30/74

余章ノ二:“影の騎士”、庇護者と仕合う

 今回は、本編とは直接関わりのない話となっております。

 このことをご了承の上でご覧下さい。 

 メレテリア世界の時を数える単位に、“巡り”と言うものがある。これは八日間を一纏めにした呼び名である。


 これは、日々を順々に八大神の名を付けて呼んでいることに由来している。

 基本的に、年の初めの第一日を“智慧神”の日と定め、そこから“知識神”・“戦神”・“護神”・“地母神”・“冥界神”・“流転神”・“夢幻神”と続き、次に“智慧神”に戻ると言う周期で曜日を分けられている。古代紀黎明期と言った古い昔では、自らの信仰する神霊の日には日々の仕事を休んで、礼拝に当てると言う風習があったとも伝えられている。


 しかし現在では、一巡りの内で最初の日とされる「“智慧神”の日」が休日に指定されている。更に言えば、最近では一巡りの内で最後の日とされる「“夢幻神”の日」は昼より休みとして、饗宴や遊興を行うと言う習慣が浸透しつつある。



  *  †  *



 ケルティスが“武術”や“基礎魔法学”の最初の授業を受けた日から数日が過ぎた。この日は、ケルティスが学院中等部に入学してから最初に迎える「“夢幻神”の日」である。


 こんな日の昼頃の“神殿都市”に暮らす人々の多くは、普段よりも豪勢な晩餐や饗宴を催そうと準備を進めたり、長い時間を費やす類の遊興を楽しんだりと、一日半の休日を謳歌しようと過ごしているものだ。



 そんな中で、コアトリア家の屋敷でも、ケルティスの入学を改めて祝う為に晩餐を行おうと、その準備が進められていた。とは言え、晩餐の準備は屋敷の侍女達――金属人メタル・ヒューマノイドのメイやその配下の魔法機械人形ドール・ヒューマノイド達が主となって進めており、彼女達の監督としてラティルが傍に立って要所要所で差配を示している。



 さて、ラティルの娘であるレイアと言えば、弟のフォルンや年下の叔父であるケルティスを引き連れて、下町――繁華街の方へと遊びに出ている。


 また、この家の当主であるティアスは自身の書斎で、午前の仕事の続きを家に持ち帰って取り組んでいる。とは言え、養父――“虹翼の聖蛇”エルコアトル――に似て“史書の編纂”を天職とする彼にしてみれば、これは半ば趣味に耽る時を過ごしているとも言えるだろう。


 一方で、今日のレインは残念ながら、都市警備と言う役職の都合から存在する休日出仕の当番が回って来ており、午後も騎士隊詰所に詰めて職務に当たっている。



 そして残るセイシアと言えば、屋敷の庭に立っていた。


 彼女は庭の中央に立ち、漆黒の甲冑で身を包み、愛用の黒塗りの槍を手にしている。

 何故、彼女がこの場所に立っているのかと言えば、コアトリア家の中でも味音痴・料理音痴で知られる母娘の一人である彼女が饗宴の準備を差配できる訳もなく、さりとて部屋に籠って時を過ごす類の趣味を持っている訳でもない、その結果として手持無沙汰となった彼女が庭で鍛錬を行うことにしたと言う訳である。



  *  *  *



 彼女一通りの槍の型を繰り返した後、一旦槍の構えを解いて長く息を吐く。そんな彼女に向けて“声無き声”がかけられる。


『……張り切っている様だな……どうだ、軽く手合わせしないか……?』


 振り返った彼女の眼前には、漆黒の鎧を纏い、腰に長剣を佩いた黒髪の聖霊の姿があった。それは、彼女の守護を務める聖霊の姿であった。


「……シェアナ殿……そう言えば、手合わせをするのも久し振りですね……」


 自らの聖霊よりの呼びかけに、彼女は手にした槍をその聖霊に相対する様にして構え直す。


『……では、始めようか……』


 槍を構える庇護者の姿を目にして、聖霊シェアナもその腰に佩いた長剣を鞘から引き抜き、徐ろにその剣を中段に構える。


 そして二人は歩み寄り、互いの得物が触れるか触れぬと言った距離を保って相対する。

 相対する良く似た風貌二人は、持つ槍の穂先と長剣の切先を軽く打合せた後、両者の激突は始まった。



 最初に仕掛けたのは、セイシアの方であった。


 彼女は一旦半歩下がった直後、力強い踏み込みとともにシェアナに向けて鋭い突きを放つ。

 だが、その鋭い突きは、シェアナが手にする刀身で打ち払われる。そして、逸らした一撃の間隙を突く様に、漆黒の聖霊は剣を斜に構えつつ一歩踏み込む。


 その一歩にタイミングを合わせる様にして、セイシアは槍を引き戻して、後ろへと跳ぶ。そんな彼女の胸元を、髪の毛数本程の隙間を空けてシェアナの剣閃が通り過ぎる。それは、一瞬の判断を誤れば、致命傷となっていたであろう鋭くも強烈な一撃である。


 しかし、セイシアもただその一撃を躱すだけではなかった。剣を振り切るシェアナの側頭を狙って槍の柄が振るわれる。

 こめかみの辺りを狙うその一撃を、シェアナは素早く身を低くする。セイシアの振るう槍の一撃は、シェアナの頭の上方を通り過ぎる。


 そうして、ほんの数瞬の間に、二人は容赦のない鋭い攻撃を繰り出し、互いにそれを回避してみせた。

 そして一連の攻防の直後、互いに後方に向けて数歩の距離を跳び、改めて間合いを取って二人は対峙する。



 油断なく長剣を構えたシェアナより、愉快そうに口元を綻ばせて言葉が漏れる。


『……久し振りに手合いをしたが……腕を上げたな……』


 守護聖霊より告げられた言葉に、思わずセイシアの顔に喜色が浮かぶ。


「……貴女にそう言って頂けるとは、光栄だね……」


 互いに短い言葉を交し合った二人は、穏やかな笑みを交わす。



  *  †  *



 さて、誰も目にする者もなく進む彼女達の仕合であるが……

 この仕合を常人が目にしたならば、首を傾げるかも知れない。


 何故なら、常人――“霊視”の能力を持たぬ者が目にすれば、黒衣の女騎士たるセイシアがたった一人で槍を振り回している様に見えることだろう。それは彼女の守護聖霊であるシェアナが実体化している訳ではない為である。


 実の所、聖霊魔法の高位の使い手であるセイシアには、守護聖霊たるシェアナを実体に顕現させることも可能である。だが今の所、彼女は守護聖霊を実体として顕現させることもなく聖霊と対峙し、ましてや剣戟を激しく振るう闘いを繰り広げている。


 これは端的に言えば、ある種の瞑想を応用したものと言えるだろう。それは聖霊の動きに呼応して、相対する術者がその動きを無意識に変化させているのだ。そうすることで、実体を持つ相手と対峙している様な感覚で動くことが可能となっている。



 さて、上述の通り、聖霊魔法の中級呪文に分類されるものの中には、聖霊の姿を万人の目に映ることを可能とする『聖霊顕現』と言う呪文があり、その上位呪文として実体を持った形で姿を顕す『聖霊降臨』の呪文も存在する。これらの呪文――特に『聖霊降臨』を用いて、実体化した聖霊と相対して仕合うことの方が、実体を持つ者を相手に出来る利点があると思われるかも知れない。


 しかし、この方法には一つ大きな欠点が存在している。それはこの呪文が比較的高位の呪文であり、相応の魔力を消費する必要がある。そして、聖霊の実体化を維持する為には、術者のある程度の集中が必要でもあるのだ。だからこそ、聖霊との仕合を行う際には、実体化の維持だけで術者が消耗してしまい、大抵の場合が短時間の仕合しか出来ない。


 故にこそ、実体を持たぬ聖霊と相対する言う方法は、聖霊より教授を受ける際には有用な方法として良く用いられている様だった。



  *  †  *



 ともあれ、 “漆黒の姫将軍”の異名を持つセイシアは幼少の頃から、彼女の守護聖霊たる“漆黒の戦乙女”のシェアナより、この様な方法で武術の手解きを受けていた。


 聖霊シェアナは“戦乙女”の一柱に列するだけはあり、彼女の振るう剣閃は、まさに神速の形容に相応しい速さと鋭さを秘めている。その神速の長剣を相手に、セイシアは少女時代から槍術を磨いて来た。

 最初の少女時代こそ、槍と剣と言う得物の違いと言う有利も全く無意味と言わんばかりに歯牙にもかからない様子で翻弄されていたものの、その神速の剣閃にも徐々に慣れて行き、成人になる頃にはその剣閃に対抗できる槍の技量(うで)を身に付けていた。



 最初に繰り広げた数撃の応酬の後、笑みを交わした二人は数合の打ち合いを伴う武技の応酬を繰り広げる。鋭い突きの連撃や旋風の如き連続の斬撃が、互いに攻守を次々と入れ換えて両者の間を行き交う。


 そんな槍撃と剣撃の応酬は、長くも短い時間を経過し決着の時を迎えた。


 一進一退の膠着に焦れたのか、踏み込みを深くし過ぎたセイシアの突きをシェアナが払い、隙を掻い潜って斬撃を放たんと間合いを詰める。

 だが、セイシアは払われた槍の勢いを殺すことなく、槍の石突側の長柄で踏み込んだシェアナの胴を薙いだ。


『……クッ……!』


 胴薙ぎの一撃に、身をよろめかせたシェアナの隙を逃すことなく、セイシアは槍の連撃を叩き込む。流石に最初の数撃は受け躱して見せたが、最後には彼女の喉元にセイシアの穂先が突き付けられていた。



 その穂先を目にしながら、シェアナは何処か爽やかな笑みを伴った言葉を紡いだ。


『……参った!……流石に、“黒き戦乙女”の異名で奉られるだけはあるな……』


 守護聖霊が発した降参の言葉に、セイシアは短く息を吐いた後、彼女へ突き付けていた槍を下ろす。そして、その面に苦笑を浮かべて言葉を返した。


「ありがとうございます。とは言っても、半世紀ばかり槍を振り続けていますからねぇ……」

『……そう言えば、そうだったな……』


 そうして二人は苦笑を交し合う。



  *  *  *



 苦笑を交わした二人だったが、暫くしてセイシアより言葉を紡ぎ出される。


「さて、シェアナ殿……久し振りに、“あの姿”での仕合をしてみたいのだが……」


 庇護者からの声を聞いたシェアナは、自らの長剣を鞘に収めようとしていた手を止めて、言葉を返した。


『ん?……それは構わんが……そう言えば、其方と“あの姿”で相対するのは久し振りになるな……』


 そうして言葉を紡いだシェアナは、身の周囲に漂う闇色の霊気の量が増え、その濃度を高めて行く。闇色の霊気が彼女の全身を包み込んだ後もその増加は止まることなく、彼女の身体の一回りも二回りも大きな闇色の霧の固まりがその場に留まる。やがて、その闇色の霧の中より煌々と真紅に輝く瞳が窺えた。


 そして、煌々とした真紅の瞳が輝くと同時に、闇色の霧の濃度も徐々に幾分か薄れて行く。そこに立っている者は女性ではなく、長身の偉丈夫と言うべき男性の姿をしていた。その偉丈夫は、その全身を漆黒の甲冑で身を包まれており、先程より薄まっているものの闇色の霧がその全身を覆い隠していた。



  *  †  *



 彼の騎士の呼び名を“影の騎士”と称される。それは西方大陸(アティス大陸)において伝説として数百年に渡り、現在も語られる幽霊騎士の名である。


 彼の騎士の伝説とは、配下に謀殺された騎士――シェユラス=ロフトが、死してなお亡者と変じて配下へと復讐を果たし、その怨讐を晴らした後に祖国を永久に守護する騎士となったと言うものである。


 しかし、この伝説には、他の数多の伝説と同じく真実と虚偽が入り混じっている。その虚偽の一つが、「彼の騎士が亡者と化した訳ではない」と言う点である。それは騎士シェユラスは致命傷を得たが、女戦士シェアナとして蘇生を果たしていたと言う真実が隠されていた。彼女はある強化甲冑を身に纏い“影の騎士”として王国内を暗躍し、彼女の死後もその子孫が代々“影の騎士”となって祖国を陰から支えている。


 ちなみに、この秘密をセイシアは幼少期から朧気に知っていたものの、明確に知ることとなったのは、とある冒険行で西方大陸(アティス大陸)へと赴いた際……当代の“影の騎士”と邂逅する機会を得た時である。



 ともあれ、聖霊シェアナの出自にとある秘密を抱えていると言う事実は、神殿で神官籍を得る為の儀式として行われる“聖霊への審問”を避けると言う結果を招いた。故に、セイシアが高度な“戦神”ミルスリードの聖霊魔法の使い手となるに至っても、“戦神”ミルスリードの神官としての籍を取得していない。



  *  †  *



 さて、聖霊シェアナは“影の騎士”としての姿へと変じた後、改めて庇護者たるセイシアへと剣を構えた。


『……それでは……改めて、始めようか……』


「……えぇ……始めましょう……!」


 その声を交し合った後、相対する背丈や体格の異なる二人は、持つ槍の穂先と長剣の切先を軽く打合せ、改めて両者の激突は再開された。



 今度の激突で最初に仕掛けたのは、“影の騎士”の側であった。


 彼の騎士は得物である長剣を振りかぶり、風切の音を轟かせてセイシアへと振り下ろす。その剣勢は、剣圧のみで地を穿つ程の威力を秘めた一撃であった。


 セイシアはその一撃を、槍で受け止めることも、受け流すこともせずに横に跳んで躱してみせる。それはこの一撃が、下手に受けようと試みれば得物ごと叩き斬られる程の強剛苛烈な代物であると知っているからだ。

 振り下ろされた“影の騎士”の一撃は空を切り、その剣先が地に沈む。実体を持たぬ存在故に地面は無事であったものの、実体のある一撃であれば地面は何かが爆発した様に穿たれたことだろう。


 しかし、跳び退ったセイシアの体勢が整う前に、地に沈んだ剣先を力任せに引き抜いて、彼女に向けて横薙ぎに長剣を振るった。

 その一撃を彼女は再度躱してみせる。



 戦乙女としてのシェアナが神速の“柔の剣”の使い手であると評するなら、“影の騎士”の振るう剣とは必殺の“剛の剣”と言えた。

 しかも、それは単なる力任せの剣と言う訳ではなく戦乙女シェアナとしての“神速の剣技”の裏付けを持った上での剣である。ただ、“影の騎士”は戦乙女シェアナの振るう程の精緻さは若干なく、豪放な剣と言う印象を与えるものとなっている。



 ともあれ、次々と繰り出される“影の騎士”の必殺の威力を秘めた斬撃の嵐を、セイシアは時に巧みな身の捌きで、時に辛くもと言った態で躱し続ける。


 そして、数度目の斬撃を放った後に生じた僅かな隙へと鋭い槍撃を刺し込んだ。


 繰り出された鋭い突きを、“影の騎士”は辛くも手にした長剣で弾き返したものの、僅かにその体勢を崩した。

 この隙を逃さぬセイシアではなく、攻守が入れ換わり、今度は“影の騎士”がセイシアの連撃に翻弄される構図へと移り変わる。


 素早く正確な突きは、“影の騎士”が纏う鎧の継ぎ目と言った守りの弱い箇所を容赦なく攻めかかる。しかし、彼の“騎士”は、その苛烈な攻めを次々と受け流し、時に穂先を弾き返してみせる。


 だが、突きの一撃を一際強く弾かれた時、セイシアはその逸らされた穂先の勢いを利用して、石突側の長柄で薙ぎ払いの一撃を“騎士”のこめかみへと見舞う。

 その薙ぎ払いの一撃を、“影の騎士”は剣の柄から離した左手で捉えてみせる。

 そして、一歩踏み込んだ“騎士”は、残る右手のみで握られた長剣をセイシアに向けて振り下ろした。


「…………!」


 そして、振り下ろされた長剣の刃は、セイシアの額に髪の毛一筋程の間隔を置いて止められていた。



 様々な輝きが入り混じった刃をセイシアの眼前に留めたまま、“影の騎士”は幽鬼の如き低い声が響く。


『……今度は、私の勝ちだな……?』


「…………そう、ですね……」


 辛うじて漏らしたセイシアの呟きを耳にして、“影の騎士”は得物の長剣を彼女から離し、腰の鞘へと戻す。その間に、“影の騎士”を覆う闇色の霧は一際その濃さを増し、長剣が鞘を納められた頃合いに晴れる。晴れた霧の中から現れたのは、“漆黒の戦乙女”たるシェアナであった。



  *  *  *



 長い様にも、短い様にも想われる時を費やしたセイシアとシェアナの仕合は、こうして終息の時を迎えた。


 自らの得物を鞘に収めたシェアナは、心持ち畳んでいた銀色の翼を大きく拡げて、庇護者の傍らの虚空へと浮かび上がる。

 一方で、張り詰めていた緊張を解いたセイシアは、槍の石突を地面に突き立て、大きく息を吐く。


「……ハァ……やはり、一筋縄ではいかないか……」


『……フフッ……“天上騎士(軍神の眷属聖霊)”の一種でもある“戦乙女”と相対して、これ程の競い合いをして見せる者は然程多くはない筈だぞ……』


 何処か憮然とした色合いを含むセイシアの呟きに、彼女の守護聖霊は苦笑混じりに言葉を返した。


 そんな守護者の苦笑に、苦笑で返したセイシアは思い出したかの様に話題を変えて言葉を紡ぐ。


「……そう言えば……武術の手解きにと、我が家の子達とも時折手合わせをしている様ですね……?」


『ん……?

 あぁ……そう言えば、レインに武術の基礎を覚える助けにと相手を務めたり、メルテスに護身の手解きをしてみせたりしたこともあったな……』


「それだけでなく、それより年下の子等にも……」


『……確かに、せがまれてレイアやケルティスの相手をしてやることもあるな……

 あの程度の年頃は、少々無理をしてみたい年頃だろう?

 まぁ……本気で無理をさせる様な真似をしているつもりはないがな……』


「……それで、あの子達の技量と言うのは……?」


『……そうだな……流石に、レイアはお前やティアス殿の血を引く者達だと感心する所はあるかな。多少は将来が楽しみだ……

 そして、ケルティスは生まれが生まれと言うこともあるのだろうが……興味深い者だと思っているよ……』


「やはり……そう思いますか……」


『……レインやメルテスの様に、素直な子等に育ってくれると良いな……』


「そうですね……」


 そんな言葉とともに二人――或いは、一人と一柱は微笑みを交し合った。



 これは、春の訪れた休日の片隅で行われた些細な出来事の一つ……



 さて、殺陣の練習も兼ねて書いてみたのですが、少々微妙な仕上がりの気がしなくもない……(苦笑)

 お楽しみ頂けたのなら良いのですが……



 若干の加筆修正を行いました。(6/1)

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