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夏のホラー短編集2026

最新エピソード掲載日:2026/07/03

『見えない送信履歴』
大学生の主人公は、引っ越したばかりの安アパートで、毎日午前2時になるとスマホに「いま、部屋にいるよ」という不可解なメッセージが自動送信される現象に遭遇する。最初は不具合や悪戯だと思っていたが、やがてそれが“誰かと自分が入れ替わりながら存在を記録され続ける仕組み”であることに気づいていく。
恐怖の正体は幽霊ではなく、無数の人間を午前2時の状態で保存・循環させる異常な記録システムだった。主人公はその連鎖から脱出するため「上書き解除」を選択するが、その瞬間、世界は記録と現実の境界を失い、空白へと崩壊していく――。

『蜂の止まる家』
大学生の「僕」は、友人・佐伯の実家を訪れたことをきっかけに、「蝉の声が一斉に止まる現象」に遭遇する。
その“静寂の瞬間”には、世界の裏側のような異常な気配が現れ、人の視線や存在そのものが入れ替わる法則があることに気づいていく。
やがてその現象は単なる怪異ではなく、「観察の順番」を管理する構造だと判明する。
人は見ているようで見られており、静寂の瞬間に“席”が更新される世界だった。
そして主人公は、自分が観察者でも被観察者でもなく、「観察席そのもの」に組み込まれていた事実へ辿り着く。

『返事をしない駅』
大学帰りの主人公は、いつもの終電に乗るが、その日を境に「駅」と「電車」に異常が起こり始める。
アナウンスが途切れ、存在しないはずの駅に停車し、そこでは“返事”をした者が次の行き先へと連れていかれる不可解な現象が発生していた。

やがて主人公は、自分以外の乗客が次々と「空白の存在」へ変わっていく中で、この電車が単なる交通機関ではなく、「返事=存在確認」によって人間を循環させるシステムであることを理解していく。

しかしその本質はさらに歪で、この世界自体が“電車という形式で維持されている更新装置”にすぎなかった。
返事をすることは救いではなく、「次の存在へ更新されるトリガー」だったのだ。

最終的に主人公はそのループから抜け出したように見えるが、現実世界にも“同じ構造の気配”が残り続ける。
そして最後に彼は、自分がまだどこかの「車内」にいる可能性に気づいてしまう。

――日常と非日常の境界が溶ける、ループ型駅ホラー。

一応3点… ホラー作品を。
ホラー2026集是非怖さを楽しんで下さい。
『消えない送信履歴』
2026/07/03 20:30
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