表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
259/300

契約その259 決戦!neo-haremform!

「使い方自体は『ハーレムフォーム』の時と同じだ。存分に戦え!」


 ユニの脳内にルーシーの声が響く。


 たった今、ユニは自分の力で神を殴り飛ばした所である。


 だが、神は事もなげに立ち上がった。あまり効いてない様である。


「結構強く殴ったんだけどな……やっぱりダメか。おれだけの力じゃ」


 そう呟くユニに、神は低い声で威圧する様にこう言う。


「何千年ぶりだろうな……こうやって殴られるのは……しかも人間に」


「だったらその何千年分もブチ込んでやるよ」


 そうユニは言い放つ。一時的にせよ、彼女達から自分という存在を奪った事。ユニもだいぶ怒っているのだ。


「中々口が減らない様だ……。僕が裁きを下そう」


「人間に裁きを下せるのは、人間だけだよ!」


 ユニはそう言い放つと、早速彼女達に力を貸して貰う。


「まずは……丁井先生!お願いします!」


「わかった!」


 ユニのお願いを丁井先生が了承すると、彼女はユニ達との思い出を思い浮かべる。


 方法自体は前のハーレムフォームと変わらない。それと同じ様にユニの体が白く発光した。


「ドロップキック!おりゃ!」


 ユニと丁井先生のドロップキックを食らった神は、その巨体で丁井先生のアパートを下敷きにする。


 なす術なく崩れ落ちるアパート。


「ぎゃー!しまった!アタシのウチがー!」


 我が家の変わり果てた姿を見て、丁井先生は頭を抱える。


「落ち着いてください丁井先生!ここはおれの夢の中の世界です!ここで何が壊れようが現実には影響はありません!」


「え?そうか?そうなのか?それなら大丈夫か……」


 ユニの説得を受けて、丁井先生は落ち着きを取り戻した。


(でも、家壊れるのは普通にショックだよな……)


 そう思ったユニは、続けて風月の力を借りる。


(これで時間の流れを操れるから……)


 ユニが手をかざすと、壊れたアパートがまるで映像を巻き戻すかの様に元に戻った。


「これでよし!」


 アパートを修復したユニは、快心の笑みを浮かべるのだった。


 天使と悪魔と「愛」の力が組み合わさる事で、ある程度の「時間操作」をも可能にしたのである。


「そうやって時間を制御するのは……『神』の専売特許だろうが!」


 神が不機嫌そうに呟き、襲いかかる。


「まずい!じゃあ次は……どれみ!紫音!エリー!アキ!お願い!」


 ユニの声に応え、四人はそれぞれ力を貸す。


「わたくし達の愛は!あなたの全てを超えますわ!」


 ユニはどれみ風にそう言うと、お札型のバリアを創り出して神の体を受け止める。


「そんでもって、わしの力で『発明』するぞ!」


 ユニはそう言うと、左腕をバズーカ砲に改造し、右腕には「電化の宝刀」を生成する。


「左腕の能力はわたくしです」


 ユニはエリーの力で砲撃、神にダメージを与える。


「最初に言っておく!私達はかーなーり、強い!」


 そして、ユニはすかさずアキの力で神を斬りつける。


「ぐっ……おのれ……」


「まだまだ!次はモミ!ヒナ!七海!よろしく頼む!」


 モミのすばしっこさとヒナの目立たなさ、七海の俊足をかけ合わせ、神に気づかれずに移動する。


「そしてアゲハ!力を貸してくれ!」


「おけまる!」


 アゲハの力を借りたユニが地面に手をかざすと、地中から巨大なベルトの束が伸び、神を拘束した。


「ファッションってこんなんじゃないけど……」


 アゲハは自分の能力に対してぼやくのであった。


「そして次は藤香!よろしくっ!」


「わかった」


 ユニは藤香の力でどこからともなくGペンを取り出すと、空中にミサイルのイラストを描く。


「これを実体化させて……行けっ!」


 ユニの手にやって実体化したミサイルは、神の方へと向かって飛んでいき、大爆発を起こした。


「ぐあっ……くっ……バカな……あり得ない!お前達のどこにそんな力が……」


「お前にはまだわからないのか!?おれ達の力の原動力が!」


 ユニは自分の胸の辺りを叩いてこう言う。


「それは……『愛』だ。見返りを求めず、それでも命を賭けられる最強の力……!それがわからないお前に!おれ達が負けるはずがない!」


「ほざけ!わかってないのはお前達の方だ!そんな理屈すら跳ね除けるのが神の力……!わからないのなら直接!その身に叩き込んでやる!」


 神はそう叫ぶと、再び自分の拳をユニの方に叩きつける。


「危ない!次は萌絵!頼むっ!」


「行きますよ!」


 萌絵の力でユニの手元に出て来たのは輝く棒、サイリウムだった。


「やりましょう!リズムに合わせて!」


 ユニは言われるがままに動き、神の攻撃をするりするりとかわしていった。


「よし、今度は藤香!よろしく頼む!」


「わかった」


 藤香の力でスタンガンが生成され、卓越したエイム力で神を狙撃する。


「く……」


 怯む神に、ユニは続けてみすかの力を借りる。


「毒攻撃を食らえ!」


 ユニの口から吐き出した毒で、神はより苦しむ事になった。


「というか、何で私の能力が毒なんですか?」


「たまに毒を吐くからじゃないのか?」


 ルーシーの指摘に、みすかは思わず納得した。


「次にルア!頼む!」


「昔のチャイナ娘の演技!アチャー!」


 華麗なカンフー技で追撃するユニ。


「続けてアザエル!頼む」


「ようやく出番か!」


 ユニは天使の翼で高く飛び上がると、神の体に向かって体当たりを喰らわす。


「まだだ!ミズキ!由理!二人同時に頼む!」


「了解!」


「わかった!」


 由理の掃除の力によって地面がピカピカに磨かれ、神は仰向けに転ぶ。


 そしてミズキの力でもたらした神にとっての「不運」によって、体が近くの電線に引っかかり、強力な電撃を浴びせられた。


「ぐああ!」


 バチィ!バチィ!と切れた電線からは火花が散り、神はダメージを負う。


「そして仕上げに……ルーシー!」


「任せろ!」


 悪魔の力で強化された怒涛の連続キックが神にヒットする。


「うおあああああ!」


 ユニは雄叫びを上げながら、神の体の至る所を蹴り潰し、吹き飛ばした。


「ぐあ……くっ……」


 ついに膝をつく神。


「これで終わりだ!みんな!全員の力をおれに!」


 彼女達全員の想いを受け取り、ユニは再び青空へ羽ばたく。


「食らえ!"ハーレムキック"!」


 すぐさま飛び蹴りを食らわすユニ。その一撃は、神の咄嗟のガードをものともせずにそのままぶち破り、吹き飛ばした。


「ぐあああっ!おのれ……おのれェー!」


 神はその後爆炎に飲まれ、その爆炎が収まると、ユニ達と同じぐらいの大きさに縮んだ。


 ネオハーレムフォームを解除したユニ達は、すかさず神を取り囲む。


 神の敗北は決定的だった。


「いやまだだ……まだ負けていない……」


 そう呟く神だが、もはや戦う力は残されてなかった。


「神が負けるはずが……」


「いいえ!あなたの負けです!」


 ふと空から声が響き渡った。


 そして降臨する謎の人影。


「そんな……」


 その姿を見て、神は青ざめるのであった。


 悪魔との契約条項 第二百五十九条

ネオハーレムフォームとは、天使と悪魔と、そして愛の力を合わせて戦う、ユニと彼女の愛の結晶である。

読んで下さりありがとうございます。

いいね、感想などをよろしくお願い致します。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ