表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
258/300

契約その258 Devilとの再契約!

 夢の世界の瀬楠家前にて、ユニとルーシーは、ついに「神」と対峙した。


「ずいぶんと……結構なマネしてくれたな……覚悟はできてるか?」


 低い声で、ユニは神に尋ねる。


 それを聞いた神は、大きな声で笑いながら言う。


「ハハハ……!『覚悟』!?そんなもの、『神』には必要ない!」


 神はそう言いながら二人に向かって手をかざす。すると衝撃波の様なものが二人を襲い、そのまま吹き飛ばされた。


「もういい。直接お前達を始末する。『最高神』に感づかれる前にな……!」


(最高神……?)


 聞き慣れない名前である。素直に言葉通り取れば、この「神」より上の存在という事だろうか。


 熟考しだしたユニの肩を、ルーシーは思い切り叩いて言う。


「今わからない事を考えても仕方ないだろ。それより、よく聞いてくれ。この『夢の世界』は、確かに神によって作られたものだが、同時に()()()()()世界でもあるんだ」


「おれの世界?」


 ルーシーは強く頷きながら話を続ける。


「そう。つまりだ。お前が思い描いた事ならこの世界では何でも叶う。あいつがおれ達の世界の神なら、お前は自分の夢の世界の神なんだよ」


「おれが……」


 自覚はない。それが正しいかどうかもわからない。だがこれだけは言える。


(こういう時、ルーシーはウソをつかない!)


 ユニはそう確信すると、息を思い切り吸い込み、腹の底から大声でこう叫んだ。


「みんなァ〜!来てくれェ〜!」


 ユニの言う「みんな」が誰なのかは言うまでもない。


 その直後、空が光り輝いたかと思うと、十八の光の線が地上に落下してきた。


「ハハ……本当に来た……」


 ユニは泣き笑いしながら呟く。


「ユ……ユニー!」


 その光の線の正体、ユニの彼女達は、ユニの姿を見るなり抱きつきにかかる。


「戻ったの!?記憶、戻ったの!?」


 由理の問いに、ユニは強く頷いてこう言う。


「ああ勿論だ!もう二度と、みんなの事を忘れはしない!」


 ユニはそう言った後、改めて「神」と相対する。


「ちょうどいい……!どの道全員消すんだ。そのまま一つにまとまった方がちょうどいい」


 ほくそ笑む神。


(一つにまとめる……?そうだ……!)


 それを聞いたユニは、起死回生の戦法を思いついた。


 ユニは、みんなの方を振り返って聞く。


「みんな!この前、『ラファエル』と戦った時の事覚えてる?」


「忘れやしないが……それがどうかしたの?」


 ルーシーが聞く。


「アレと同じ事をするんだ。おれとルーシーの『悪魔の力』を合わせて……」


「『二重契約』するって事か。もう一度」


「いや『三重契約』だ!それにおれ様の『天使の力』も加える!」


 アザエルが言う。


「できるのそんな事……」


「いや、やろう。きっとできる。おれ達なら!」


 ユニは強く頷きながら言った。


(でもそれはそれとして……)


 みんなには謝らなければならない。そう考えたユニは、改めてみんなに向き直り、そしてこう言う。


「みんなごめん。おれ、みんなとの思い出とか、大切な事とか、約束とか、全部忘れてた。こんなおれにもう一度チャンスをくれるなら……」


「回りくどいな。おれ達全員がお前を何とかして()()()()()()してる時点で、答えは決まってるんだよ」


 そう笑いながら言うルーシー。


 その言葉に、ユニは一瞬驚いた様な顔をした後、「ありがとう……!」と言いながら大きく頷くのであった。


 その姿を見たユニの十九人の彼女達は、ようやくほっと胸を撫で下ろしたのであった。


「……話は終わったか?」


 不機嫌そうな顔をした神が言う。


「いや、終わるのはお前の方だよ」


 ユニはそう言うと、彼女達と手を重ねる。


「契約だ。『必ず、元の世界に帰る事』!」


 ルーシーがそう言い放つと、みんなの体が黒く光り輝く。


「行こうみんな!」


 彼女達の体が、ユニの体へと吸収されていく。いや、ユニとの「合体」を果たしたのである。


 ただでさえ長いユニの髪が、さらに長く伸びる。さらに肩甲骨の辺りから天使と悪魔の羽が生える。


「悪魔と天使……そして人間!三つの力を使ってるからかな……よし!」


 ユニは、自分の体の中にいるみんなに話しかける。


「どうだみんな!」


「どうだって……驚きだよ!まさか合体?するなんて!」


 自分の体の中でアゲハが言っているのがわかる。


 ユニは、みんなにこの状況を説明し出す。


「この前やった『ハーレムフォーム』みたいに、みんなの力をおれが使える様になったんだ」


「成程てんこ盛りって事か……」


 アキは妙に納得した様である。


「名前はどうしようか」


 ユニが聞く。


「名前?どうでもよくないか?」


 丁井先生が言うが、こういうのに名前はつきものだと、アキが熱弁して黙らせた。


「よし、『ハーレムフォーム』の強化版だから、『ネオハーレムフォーム』だ!シンプルな方がいい」


 アキの案が採用され、改めてユニ達は神と相対する。


「成程……天使と悪魔の力の融合か……だがそれが、いつまで続くかな?」


「それは……お前に勝つまでだ!」


「!」


 ユニは拳を振り上げると、神の体にパンチをぶちあてる。体格差をものともしない一撃に、神はたまらず吹き飛ばされる。


「お前に勝って!必ずここから出て行ってやる!」


 ユニ達は、そう高らかに宣言するのであった。


 悪魔との契約条項 第二百五十八条

悪魔、天使、そして人間の力が合わされば、より強い力を生み出す事が可能である。

読んで下さりありがとうございます。

いいね、感想などをよろしくお願い致します。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ