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16 GW5日目

朝方目を覚ますと、知らない天井だ。と言うよりも隣で弥生が寝てる。

『おはよーよういち』

『おはよう。酔い潰れて寝ちゃったか?』

『うん!楽しかったよ』


目が逢う……。

「悪い、お越したか?」

「ううん。私もいつもこれ位に起きてるから」

「風呂入らず寝てしまったな」

「コロちゃんが綺麗してくれてたよ」


なるほど、全身吸収やったのか。あれは仕事で疲れ、と言うよりも面倒なだけで服を来たまま汚れのみを吸収して貰った。


洗濯じゃ墜ちなかった薬品の色も堕ちてスッキリだ。因みにレベルという概念でき二日酔いになり難くなった。コレが俺に一番の恩恵だな。


どうやら3人で、一升瓶を2本空けたらしい。呑みすぎたな。


「泊めて貰ってありがと。ベットまで一緒でスマン」

「洋一さんだから良いんです。それに親以外で初めて同じ布団で寝たけど、暖かくて良かったよ」


「もう起きる?」

「ああ、習慣で目が覚めるようになってんだよな。一応、二度寝対策でアラームは鳴るんだけどな」

「寒くなるとつい、だよね!」


起き上がると、あれ?服を着てないぞ俺……そうか、呑んでるときに溢して脱いでたな。

朧気に思い出した。まあコロが吸収してくれるよりも脱いだんろうな俺が。酔った勢いで。


まあそれは良い、だが弥生さんよなぜ貴方も下着何だよ!

「なんとなく思い出したけど、溢して脱いで呑んで寝たのは解った。何で弥生も下着なんだ?」

「私は…い、勢いで!」

「人の事言えないが、俺も一応男だ。異性の前で簡単に脱いだら駄目だ」

「洋一さんの前でしか脱ぎません!」


あ!私何言ってるの。もう、何言わせるんですか洋一さんのばかーーーー。


「よういちとやよいの漫才?いつ観ても楽しいね」

コロ、止めを刺してやるな。


「俺の作務衣が無い?」

「洗濯機に入れちゃってから、コロちゃんが綺麗出来るの知ったんだよ」


しょうが無いか、作務衣はまだアイテムボックスに有るから良いが偶には、普通の服着るかな。


「アイテムボックスか良いなぁ。いつも服とか入れてるの?」

「そうだな、強いて言えば畳まなくて良いからな」

洗濯の行程が減って楽になる。


「朝ごはんの準備するね」

「俺も手伝うよ」

服を着て、キッチンへ向かう。


元嫁とはキッチンで一緒に仕度をする事は無かったなと思う。こういった積重ねが溜まったんだろうな…。


「どうしたの?」

「新婚さんぽいなと思ってたとこだよ」

な、何を言ってるのかな!直ぐそうやってからかうんだから!


弥生さん、包丁を振り回さないでおくれ、ダメージ結構通りそうだ。


御飯、卵、味噌汁に鮭の塩焼。トーストとコーヒーだけの俺とは違うな。

テーブルに着き、3人揃うと。

「「「いただきます」」」


食べながらふと思いコロを見る。コロに人形になってもらえば、3人仲良くの光景だが、コロが擬態出来るのは武器とガン○ラだ。

何か良い擬態先が無いかな?


「考え事?」

弥生覗き込んで尋ねてくる。

「コロの形態はガ○プラしか無いから、何か吸収して人間ぽかったら良いかなと思ってた」

「それ良いです!私のグッズじゃあ違う気がするし、今度探しに行こ」

「そうだな、3人で決めよう。戦闘形態はアス○レイで譲れんが!」

ロボットは漢の浪漫だ。


「それで今日は何処行くんですか?」

まだ薄暗いが、夜明けが近くなって来たのでもう出掛けたいのだろうか?

「ちょっと遠出かな?後は着替が有ると良いけど、と言うか今更なんだがGW全部俺達と一緒で良かったのか?」


「ホントに今更だよ!私はずっと付いていくし。あ!着替えって事は何処かに泊まるの?」

ずっと付いて来るのか…。まあ可愛い子に慕われるのは良いが、飽きるまで好きにさせるか。


「泊まりは駄目だった?」

「洋一さんとコロちゃんと一緒だったら何処でも良いよ。それに今だって泊まってるし」

それは不可抗力だが、考えても仕方がないので話しを進めておく。


「キャンプ行こうかなと思ってね」

「行きたい!行こう!直ぐ準備するね」

ホントに直ぐ準備に旅立った。

「よういち何処行くの?」

「海が見える場所かな」

「海って?」

海の説明をするが、見てももらったほうが早いのでお愉しみと言うことで。


「それじゃ、行こうか」

「「はーい」」


宇品ICへ向け走り出す。今日は高速道路で移動だな。広島高速2号線へ乗り、山陽道へ向かう。山陽道までは結構、登り坂が多いがMvanでもストレス無く走るな。


「洋一さんて昔はどんな車乗ってたの?」

「一番最初は中学の頃、雨の日の新聞配達が面倒臭くて爺ちゃんの軽トラに乗ってた」


雨の日は新聞が濡れるから嫌なんだよね。

「何やってるんです!危ないよぉ」

「田舎の早朝だから気にしない」

良い子はマネしないように。


「それで高3の夏に車の免許取って、親父がどっからか貰った軽バンに乗ってたよ」

「へ〜。じゃあ今はまた軽バンに戻ったんだ」

まあ、そういう事だな。


「それから仕事で、広島市内に出て直ぐかな?azdaのRY7FCを中古で購入したな」

「おにぎりエンジンだ!」

まあ似てるな。

「ドリフトやって遊んでたよあの頃は」

「見るの楽しそうだけど、私は無理!」

「俺も一回ほど突き刺さって、ホイルと足廻りが逝っちゃったよ」


「よういちは無茶ばかりだよね」

耳が痛いような…。起きてしまった事は諦めて、事後処理すればいいのだ。


「これからも、やっちゃうんだよね川とか山見たいに」

ちょ!それは弥生に言ったら駄目だ!

「川とか山?………あ!ニュースで見た瀬野川の不発弾と土師ダムの爆発だ!あれって洋一さんだったんだ」


そうですよ、もう言い訳出来ないので説明はコロに任せ運転に専念しとこ。

「うっかり屋さんの一面が見れて私は、好感もてるよ!」

さいですか。

河内ICなので高速道路を降りますか。


「ここで降りるんだ」

「ここからは国道432を走って行く予定だ」


竹原の町中に入るまで、殆ど信号も無いのでスムーズに車を走らせる。

少し開けた場所に出てくる。


「此処にもゆめ○ウンあるんだ!」

「中四国、九州方面の展開で神奈川には無いもんな」

広島人には珍しさも無いが東日本の人達には珍しいのだろうな。


竹原の道の駅に着いたので車から降りる。


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