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14 GW4日目

「おはよ、コロ」

「よういちおはよ」


さてと朝食食べて釣りの準備でもするか。

[お早う御座います]

おう…、お早いことで弥生も起きたらしい。まだ朝方2時だぞ。

返事は返しておく、朝からいっぱい返信くるからな。


どうやら、朝ごはんは簡単に作るそうだから食べないで欲しいそうだ。ご相伴になりますか。そういえば料理スキル高かったよな!俺もずっと料理してるがスキル付かないな。


そろそろ出るか、準備OK!

「行こっか、コロ!」

「やよい待ってるもんね」

車で約30分、着く前に弥生を拾えば良いかな?


瀬野川を渡り、2号線も通過する。新しく建設中のバイパスへ上がる。東広島にはまだ繋がって無いが、繋がると渋滞は減ると思う。


市街地へ向けて走り出す。助手席にはコロが座り山に囲まれた景色を見ながら進み、時折トンネルを通過する。市街地にも建設の話しは在るそうだが、地域住民(主に2号線沿い)の反対で中断している。


騒音とか客数が減るとかで、2号線の騒音は今更だし客数も変わらないと思うが、こればかりはお金の絡みなので仕方がない。


バイパスを降りて、再度2号線を走る。仁保、丹那を抜け宇品へ到着。


「おはよ」

「おはよーやよい」

まだ午前3時過ぎ、辺りは人通りも無いのでコロが声を出しても気にならないだろうな。

「おはよう、洋一さん!コロちゃん」


弥生も車に乗り込み車を出す。といっても5分くらいで到着だ。


宇品港の指定席に着くと。

「洋一さんいつも此処にいるよね」

「なんか俺の指定席らしいよ」

携帯灰皿を用意して一服。弥生も何かを取り出す。


「どうぞ」

お茶を手渡してくれるので、啜る。因みに音を出し空気と一緒に飲んで口の中に散らすのが利き茶だと習った。


煎茶だ、どこかな?

「これって静岡茶かな?」

「正解!って鑑定使ったの?」

「昔、お茶メーカー居たからねいろんなの飲んだよ」

当たって良かった。


「そうなんだ、はい!おにぎりもどうぞ」

パクっと一口。定番の梅にいい感じの塩加減だ。

「うまい!」

「お粗末様です」

はにかむと可愛いな。っと食べたらのんびり糸を垂らすかな。


21尺の延べ竿に予め準備してた仕掛けをリリアンに結び付ける。暗いので浮きは外しオキアミを針に付け垂らす。


『今日は何か釣れるかな?』

『何かしらは釣れるが、持って帰るとは限らんよ』

小さいのはリリースだ。


『そうですね、食べる分だけだで後は逃そうね』

明け方までに釣れたのはフグ3メバル小2タイゴ2だったので、余り使わない錬金でテトロドトキシンの毒だけ分離。分離すると何故か死んじゃうのでコロに吸収してもらう。


『錬金ってそんなこと出来るんだ、何に使うの?』

『状態異常の麻痺がこれで出来るんだ、毒耐性3持ってるコロに麻痺7秒効いたから使い道はあるでしょ』

『コロちゃんに危ない事させたの?』

少し怒ってる…。

『偶々だ、耐性上がるか試したらそうなったんだ』

『うん、よういちは毒が弱いと思ったけど僕の耐性より強かっただけだしね』

納得してくれたようだ。


「おはよー」

「「おはよーございます」」

「珍しいの?おなご連れで」

お爺さん方が集まり始めたのでコロはひっそり公園へ転がる。


いつか見た光景に私も混ざれた!洋一さんと一緒に来て良かった。私にも延べ竿渡してくれたので、人生初の魚釣りも楽しかったよ。


「今日は食べれるいないかな」

「そんな日もあろう、今日は潮がようないけぇ」

「今日は終いじゃの」

9時位に成ったので、撤収の準備に入ると。


「あ、あの洋一さん、私の家でお茶飲みませんか?」

照れながら言ったら俺も恥ずかしいじゃん。

「あーじゃあ、お邪魔させてもらうよ」

お爺ちゃん連中に冷やかされながら、片付ける。


「じゃあお疲れさん」

と、車に戻りつつコロに念話を飛ばし歩く。

『コロ、帰るよ!てか弥生の家に行くぞ』

『りょーかい!やよいの家だー』


弥生のマンションには、お客用の駐車場が無いので隣のコインパーキングに止めて置く。


「どうぞ」

と、前を歩いてドアを開けてくれる。

「お邪魔します」

『ただいまー』

クスっと笑う俺たちだ。

「そこで適当に寛いでてね、コーヒーで良いですか?」

「あ〜ブラックで頼む」

「はーい、コロちゃんジュースでも良いかな?」

基本家には、酒とコーヒーしか無い、後は浄水機の水くらいだ。


女の子部屋って久々かな、何年か前に新天地公園に通ってた頃に元スナックママ(70)の家に連れ込まれた時はノーカンだよな。


鬼○の刃グッズが結構あるな、漫画は読んだ事ないから見て見ようかな。


漫画を読んでると。コトっとテーブルにティーカップが置かれる。

「お待たせ、読んでても良いよ」

「コーヒーありがと」

「コロちゃんもどうぞ」

「やよいありがとう」

コロは炭酸水かな?

「シュワシュワして美味しいね」


「洋一さん、もう少し後で良いんですけど皆実町のユ○タウン行かない?」

「良いよ、何か欲しい物あるの?」

「ガチャがなんと、600機のスペースが出来たらしいので行きたかったの!」


広島市内の本通りに2店舗ガチャの店がある、それより多いのでは無かろうか?

「面白そうだな」

「漫画は、帰ってからでも読めるからね」

あれ?また部屋に戻って来るの?送って帰れば良いのかと思ってたが?


「晩御飯作って、私がもてなすの!」

「おお!手料理だ」

単純に嬉しいな。店で食べるのとはワケが違う!


「よし、行こう。昼飯はユメ○の中でなんか食べよう」

「まだ、早くない?そんなに急がなくても大丈夫だよ?」


「弥生を放置して、漫画ばっか読むのは失礼だしな。行こっか?」

店もそろそろ開いてるし問題無いな。


皆実町、此処には元々タバコ屋さんの大きな工場等が建っていた。近年タバコが敬遠され肩身が狭くなるな。


駐車場へ車を止める。偶に大きい施設では、自分が何処に車を止めたか判らなくなってしまうよね?歳のせいじゃ無いよね?


「久々にに来たから見て廻ろう」

「はい」

きゃーデートかな!?男の男性(ひと)と二人で歩くの初めて?でも昨日もデートだよね!あ、コロちゃんも一緒だから違うのかな?


なんか弥生が立ち止まって百面相してるぞ。

『よういち逸れるから手を繋いであげたら?』

『そうだな、立ち止まれると進まないし他へ迷惑掛かるな』


「弥生、行こうか」

と、手を繋ぎ歩く。うん?何か静かになったがまあいっか。


『やよい良かったね』

『コ、コロちゃんが言ったの!』

顔、赤くなってるよね!?


「あそこか。流石にいっぱい置いてあるな」

うん?光がってあれは魔法陣だよな!

『二人共不味いぞ!召喚だ。あんな入口付近で召喚されたら色んな人が気付くぞ!』

『どうするよういち?』

『ほっとけないよ小さい子も居るんだよ』


『コロはアス○レイと弥生の刀だ!』

『俺はまあ、やり過ぎない様にするか、出来るだけコロ頼むな』

加減が難しいんだよな。

『弥生も出来るだけ知らん顔で護りな?防犯カメラも有るから、それに魔法陣触れた人たちにはその刀見えるからな。


変に絡まれるのは不味いしな。いざって時までリストバンドで行ってコロに任せるしか無い。

『コロは倒したら直ぐに俺の帽子でも何でも良いから擬態してくれ』


『出て来るぞ』

出て来たのは、5体のコボルト。数が多い!


突然ガチャが吹き飛び音がなる。見える者は悲鳴、見えない者は混乱、物が散乱し人々は混乱する。


コロはその頃、アス○レイの刀装備し、2匹を倒す。俺と弥生の刀になってるから扱い方を吸収し始めてるな。

〈経験値を獲得〉

〈経験値を獲得〉


ガチャ機が子供に向かって飛ぶ。あの子が危ないと、咄嗟に庇う。痛いけどそれほどダメージ無いんだと、ちょっと感心してしまった。

〈経験値を獲得〉☓3


弥生よ、既に穏便って言葉は頭から無いのね。あっという間に3匹を屠ってました。

〈コロ丸 NEWSKILL剣術1〉


『二人共、直ぐ撤収だ!怪我人は居るが重症じゃ無いから大丈夫だ』

『はい』

『りょーかい』


一先ず一階へ行く。コレは何処でも召喚されることになるんだろうか?

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