レーザー光線
SFで武器に出てくるレーザー光線。
そも『レーザー』とはなんなのか?
太陽光がプリズムで七色に別れる様に、光と言うものには電波や音と同じように『波長』というものが存在します。
波長はノコギリの刃の様に、刃の長さ(エネルギー値)と細かさ(周波数)があり、エネルギー値が大きく周波数が高い(細かい)ほど、物質に与える影響力が大きくなります。
複数の周波数の物が重なると、ノコギリの刃の凹んだ部分を他の波長が埋める形となり、結果的に物質に与える影響力は小さくなります。
つまり、太陽光など複数の周波数の光が合わさった白色光は、内包するエネルギー値の割りに、物質に与える影響力は小さくなります。
光で物質に与える影響力を大きくする為には、白色光ではなく、単一周波数の光で使用する必要性がある訳です。
この技術を基本的に『レーザー』と呼び、日常的には赤外線コタツや高速道路などのナトリウム灯に活用されています。
同じ周波数の光を重ねる事で、エネルギー値を高める事(ノコギリの細かさをそのままに、刃を伸ばす様な行為)を『レーザー増幅』と呼び、これを兵器などに活用した物を一般に『レーザー光線』と呼んでいます。
よって、『白色のレーザー光線』は存在せず、可視のレーザー光線は赤が最も影響力が小さく、青や紫色が高出力となります。
テレビやモニターのブルーライトが問題視されているのも、感じる色の割りに視神経細胞に与える影響力/破壊力が大きい為です。