量子コンピューター
量子理論を使い、従来のコンピューターより桁違いに早いコンピューターがSFでは登場し、現実でも存在すると言われているとか。
物語りではネットワークを通して、どんなコンピューターにも入り込み支配すると言う演出がなされているが、実際にはかなり難しい。
量子コンピューター内で、どんなに処理速度が早くても、他のコンピューターにアクセスする速度が通信回線のアクセス速度に左右される。
人間の入学試験で例えよう。
どんなに頭が良くても試験日は早くならない。
試験当日は、どんなに早く会場に行っても定時まで入れない。
試験会場に入っても、時間になるまで問題用紙は配られない。
問題用紙が配られ、60分の試験時間中に5分で全問回答しても、試験官は採点してくれない。
そして合否は、一日千秋の思いで待っていても、規定の日までは出ない。
つまり量子コンピューターが、どんなに早くても、他とのアクセス速度を解消できなければ、その能力を十分には発揮出来ない。
むしろ、ハッキングソフトの能力に左右される。
逆に量子コンピューターにコンピューターウイルスが打ち込まれたら、管理者が電源を落とす前に全てのデータが破壊される。