超光速は可能か?
ワープみたいな超空間航法ではなく、空間内移動で超光速はできるのでしょうか?
相対性理論では、物質は光速より早く移動できないとされています。
おそらくですが物質の構成要素に電子があり、光/光子と密接な関係のある電子の空間移動速度に制限がある為だと思います。
でも実は、一つの問題だけ解決すれば、相対性理論に従って『超光速』はできるのです。
それは『部分的に重力を中和/遮断』できれば、可能なのです。
皆さんは、『ブラックホールでは時間が止まっている』と言う話を聞いた事が有るでしょう。
高重力下では時間の流れが遅くなるのです。
実際には地球表面と、地球低軌道の国際宇宙ステーションやGPS衛星との間でも時間の遅延はおきているのです。
思い出せば、自由落下中の飛行機や、国際宇宙ステーション内部でも地球の重力は受けているのに、無重力状態になります。
地球と月の間も、無重力に見えますが、しっかりと重力が存在しています。
勿論、太陽と地球の間にも。
その重力は、現地では感じませんが、地球や太陽の質量に起因しており、実際には数十Gとなっているでしょう。
力学的には遠心力で相殺されていても、重力による時間遅延は消えません。
ちょっと待って下さい!
宇宙の天体は、太陽系だけでしょうか?
地球を含む銀河系や隣のアンドロメダ銀河系。
銀河団と呼ばれる銀河系の集り、更にそれらが集まった宇宙構造体・・・・・
ブラックホールみたいにピンポイントな強さでは無いにしろ、簡単に考えて、これらの全ての質量が我々の居る空間に広く、のし掛かっています。
我々は、普通に動けている様に思っていますが、宇宙全体の質量により『ほとんど静止している』のです。
ビデオのコマ送りの様に。
相対性理論では『光速は一定』と言われていますが、そもそも速度とは〔距離/時間〕なので、時間の流れが違う空間を外から見れば『光速は変化する』と言うのが理解できると思います。
では携帯できるサイズのSF的機械で、貴方の周辺を半径2メートルだけ『真の無重力』にしてみましょう。
貴方は宇宙全体の質量による時間の遅延から解放されます。
貴方から見れば、周囲の全てが停止して見えます。
光すら遅い為に、ほぼ真っ暗にしか見えません。
仮に遅延解放された貴方の1年が、周囲の1秒だとします。
完全な停止ではないにしろ、宇宙の質量からすれば、実際は数億年かも知れませんが。
移動するあなたの2メートル以内にあれば、空気も物も時間の遅延から解放されます。
あなたはバイクに乗りました。
単純計算で時速40kmで一日に960km。
一年で350,400km走れます。
でも周りは1秒しか経っていません。
周りから見れば、あなたは
350,400km/sで移動しています。
因みに光速は299,792km/sです。
あれま?バイクで光速を越えちゃいました。
世の中は相対性です。
『我々の光速』が、『世界の光速』だと言い張って、光速を超えられないと叫ぶのは、傲慢なエゴイストの妄言なのです。