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超凶悪なドラゴン

<受け取るが良い>


香菜山が受け取った剣は・・・


名称:

 神授の剣

説明:

 退魔の剣。

 闇に属する者に強い。

 破壊されない。

 所有者[香菜山詩織]以外は使えない。


他にも使い方が諸々。

強いな。


俺の探査に反応したの、これだな。


「あの・・・田中君・・・田中の高価なアイテムを使わせちゃったし・・・これを」


いやいや。


「それは委員長の物だよ。聖女の責務から逃げてはいけない。それは・・・この世界の人々の、祈りに対する・・・裏切りだ」


いいからさっさと異変とやらを解決してきてくれ。

俺はその間遊んでおくから。


「そんな・・・私・・・自信・・・無いよ・・・」


香菜山が、肩を落とす。


***************************************


名前:

 香菜山詩織

レベル:

 41

職業:

 聖女

ステータス:

 STR 23,214

 DEX 21,311

 AGI 24,133

 VIT 32,116

 MAG 213,446

 MEN 277,156

スキル:

 神聖魔法 Lv.10

 秘蹟 Lv.9

 成長率アップ Lv.5

 成長速度アップ Lv.5


***************************************


黙れよ。

超凶悪なドラゴンが、お外こわあい、とか言いながら、くねくねしている様子が幻視される。


にしても、秘跡、一気に上がってるな。

恐らく、8個目までクリア→8になって、此処で8→9になる想定なのだろう。

ガバガバ過ぎる。


--


何か御礼を、としつこく言われて。

絶対に俺の事は秘密にした上で、他の女子の下着を入手して欲しいと頼んだ。


そして、翌日、香菜山のもとへ。


再び王女に捕まる。

暇なの?


「田中さん!」


「はい、何でしょうか?」


警戒しつつ、問う。


「何故・・・存在しない筈の、第九の聖地を知っていたのですか?!」


それな。


「この前話した、冒険者ギルドにいた、謎の人物から聞いていたんです。聖女に色々詳しいようでした」


「・・・」


王女が、深刻そうに考え込む。


「それと・・・香菜山さんを助ける為に、高価なアイテムを使って下さったとか・・・魔法強化された神聖銀のゴーレムを撃ち抜くマジックアイテム・・・値段をつけるなら、国が1つ買えるでしょう」


大袈裟な。


「あれは貰い物ですので・・・大切な友人を守る為に使ったんです。満足していますよ」


「田中さん・・・」


王女がしんみりとして言う。

別に、論理に破綻は無い。

同郷の者を助ける・・・異世界転移者として、一般的な行為だ。


「すみません、約束が有りますので」


そう告げ、王女様のもとを辞した。


--


「これが約束の物です・・・ごめんなさい。何も聞かずに下着を渡してくれる親友なんて、2人しかいなくて・・・」


2人か・・・もっといけるかと思ったが、残念。


「それで、これは誰の物?」


「・・・!それは・・・言えないわ」


香菜山が顔を背ける。

まあ、友人を庇う意図、ってのは分かるけど。

俺としては、誰が『使用済』かは、管理しておきたい。

『初物』を積極的に狙いたいからだ。


「教えて欲しい。俺は使う際、その娘の名前を呼び、顔を思い浮かべながら使うんだ」


「・・・本当に最低ね、貴方」


ですよね。

香菜山の蔑みの視線はもっともだ。


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