やっと降り立つ
嫌われ者
これをランダムで選んでしまった貴方!とんでもない不運の持ち主……かも知れません。
効果:自分の種族から嫌われる。(PL、NPC両方から)
その他の種族からは嫌われたぶんだけ好かれる。
割引されるかも……
……は?
「うそだろ!?」
『逆にすごい…あ、でもこれなら……』
「?」
『えーっとですね、これは全人類から嫌われるわけじゃなくて、種族も決まってるし、一部例外のNPCがいます。始まりの街の住人などがそうですね。あと、これはクオーターまでしか設定されてないので、一番被害が少ないカーバンクルには嫌われ者は効きません。』
「へー……それならまだいいか。」
『種族によってアバターに一部変更がされました。確認します?』
「する。みせてくれ。」
『はい。』
現れた自分は、さっきの姿から耳が少し尖って…!?
しかも何か狼のミミが増えていた。
「耳が四つ?」
『仕方ないですね!……でもやっぱりほとんど弄ってないから違和感ないですね~』
「そうなのか?……って!」
前髪でよくわからなかったが、額に透明の宝石?水晶?が付いていた。
『まぁカーバンクルですし!』
「カーバンクルってあれか…宝石の為に乱獲された設定の…」
『それですそれ!』
「なるほど…後は職業か?」
『職業は手に入ったスキルから選ぶ人が多いです。』
「なら召喚士で。」
『オーケー、分かりました。……あれ?貴方の本体はリアルモード対応ですね。リアルモードだと普通のものとは色々と違ったことが出来ますが、リアルモードでやりますか?』
「リアルモード……?よく分からんが頼む。」
『……もう時間なのでそれでは!』
「時間か……」
ここではリアルの1時間で1日だ。リアルの時計(メニュー画面にある)を見ると丁度5分ほど立っていた。
「確かに時間かかってるな。じゃあ行くわ……バイバイ!」
『行ってらっしゃい!』
ルイナに見送られて俺はSLOに降り立った。