初めての仲間
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『ラビット亜種(水)
ラビットの亜種。水属性の魔法が使える。又、薬草5本×消費MP分の回復ができる。魔力草5本分の魔力が上乗せされている。体内に水の魔石が有り、それが心臓の役割をしている。レベル30で第1進化可能』
「……これは…」
完璧に入れたものが影響を及ぼしている。
「と、取り敢えずよろしく頼む。俺は灰羅。お前の名前は…ウィールだ。」
「キュ!」
おっ、喜んでくれたようだ。と言うか喜び方も凄くリアルだ。こういった所にもリアルモードが関係しているのだろうか?
『スキルチュートリアル完了!
可愛い子が出来ましたか?その子達は全員『生きて』います。NPCもそうです。出来るならば、きちんとした生物として向き合ってくださいね?
ここまで頑張った貴方にマイセーフティゾーンをプレゼントします!チュートリアル、お疲れ様でした!』
「生きている…か。」
運営もいい事を言うな。
俺もウィールたちが只のAIだとは思えない。少しでも仲良くなっていきたいな。
「……取り敢えず、ウィンドウ!」
『…………
・マイセーフティゾーン』
あった。取り敢えずタップする。
『灰羅さん、マイセーフティゾーンの説明を聞きますか?』
「yes。」
言い忘れていたが、こういった説明には口でyesかnoかで答えればいい。
『マイセーフティゾーン
リアルモードの人だけが使える機能。普通のセーフティゾーンの様な、敵対関係にあるものが入れない、自分だけのゾーンを作ることが出来る。作るにはそのセーフティゾーンをイメージして、「クラフト」と唱える。行き方は、ドアをイメージしながら「ゾーンオープン」と唱えれば行ける。』
「……これは、なかなか凄いのでは…?」
「キュ?」
「ん?…ああ、何でもないよ。イメージして…クラフト!」
その瞬間、何も無いところに木製のドアが現れた。