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「水色の制服」
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気づいたら長い年月が経ってしまっていて
君のお気に入りだった水色の制服も
すっかり色褪せてしまった
気分晴らしに海辺に出かけ
遠くに見える煙突から出た
あの煙は水色の空に溶けちまったってさ
なあ、君は今どうしてるんだい?
会いに行こうともしない俺に苛立ってるかい?
それとも俺のことなんてとっくのとうに
遥か忘却の彼方にでも放り投げちゃったのかい?
でも、正直に言うと
君が俺のことをどう思っているのかは
実を言うとそこまで気にしてないんだ
相変わらず月日は流れるものでして
君のお気に入りだった水色の制服は
どんどん色を失くしていて
俺は君のことを覚えてても
君は俺のことを あの煙の如く
遠い空に 溶かしちまったんだろうな
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