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結んで開いて黒魔術♪  作者: 秋夜スイ
8/12

領地と十家

ーー『十家ファミリーズ』。

それは、PMCに特別な権力を与えられた一族の総称だ。

一宮を筆頭とした、二宮、三宮さんのみや四宮しのみや五宮いつのみや六宮ろくのみや七宮しちのみや八宮やのみや九宮くのみや十宮とおのみやがそれに該当する。


俺はその一宮の長男だ。

具体的な内容は、長男長女がPMCの社員として国の治安維持に協力するかわりに、家から半径5キロ県内の自治権を認める。というもの。

まあ簡潔に言えば、治安維持に協力すれば領地がもらえるということだ。


そんなもんで領地が与えられるのか! と突っ込みたくなるが、これには訳がある。

十家は由緒正しき魔術師の家系で、受け継がれてきた魔術の力は強大だ。

野放しにしておいたら、フェンリルなどの犯罪組織、諸外国に加えた第三勢力として日本を脅かしかねない。

そういうわけだから、領地エサを与えて治安維持ナワをさせているということだ。


「この地区は一宮の管轄区域だったよね?」

「ああ、先代オヤジが斃れてからロクに管理してないけど……て、まさか?!」

「そう、今回の件はPMCとしてじゃなく、十家として動けばいいんだよ」

自治権を認める。ということは当然、領地の中では王様状態。条例も決められるし、税金も取れる。その上管轄内なら犯罪者を罰することもできる。


「けどさ、十家が動かないよう釘をさしてるだろ?」

こうなることも分かっての指示だろう。東堂に抜かりはない。


「いやいや、東堂さんも本部からの通達に不満があって、十家で動けって指示が出たんだよ」

「まじか」

「今晩作戦を練るから、御伽さんの警護が終わったら二宮の本家に来て」

「わかった」

話したい事はそれっきりで、俺たちはさっさと店を出た。一般の客に迷惑を掛けたくないしな。


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