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結んで開いて黒魔術♪  作者: 秋夜スイ
7/12

組織と人質

「それ……どういう事だよ!?」

「そのままの意味だよ」

言わなくてもわかるでしょ? 秋は言葉にせず、直接脳にーー精神感応だーーを使ってきた。


魔術師が相手に、強く主張をする際に用いられる魔術だ。

別名:びっくり魔術。


「お、おい。今このタイミングで使わなくてもいいだろ? クラクラするぞ」

慣れているならいいが、この魔術は脳に直接言葉を伝達させるので、普段使わない人は目が回ったりする。


「このタイミングで保護魔術を解いたのは明らかにわざとだよ?

けど、本部が国内に、それも一大企業が絡んでいたのは想定外の事。……手の施しようがないよ」


「本部に東堂が連絡をしたんだよな? だったら本部の連中が動くはず……」

「それも多分ないと思う」

「え?」

「そりゃ、犯罪組織の拠点が見つかったっていうのはラッキーだよ。けどここで下手に動いたら、ここにいる民間人に危害が加わるかもだよ」

それってつまり……


「最初っから人質をとられてるんだよ」

「ならどうしろって言うんだ? それじゃあいつまで経っても奴らを叩けないぞ?」

そうだ。支部が本部も動かないんじゃどうしようもない。


「私もこの判断は異常だと思うよ。……けどさ」

秋はここで言葉を一端区切り、ニヤリと笑った。

悪いことを考え付いた時はだいたいこの表情(かお)をする。


「『十家(ファミリーズ)』の権力を使えばどうってことないよね?」

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