(新章)第十七話 騎士の力
俺は闘気が集まっている場所に急いだ!
軽い!体が軽い!
速い!まるで飛んでる様だ!
行き交う人は誰も俺が通った事に気付かない!
俺はあっというまに現場に着いた!
【騎士】「まさか・・この場所だとはな・・」
その場所とは二年前キースと俺が消えた場所だった!
俺は現場の駐車場の隣にあるビルの上に来ていた・・・
駐車場を見ると化け物の様な奴と、三人の人達が居る!
俺はその三人を見た瞬間!涙が自然と溢れ出た!
【騎士】「プリン・・・みんな・・・」
凄く懐かしい!
だが次の瞬間!みんなが敵の竜巻で飛ばされた!
【騎士】「あっ!」
ヤバイ!助けに入らないと!
そう思っていても俺の脚は動かない!
一体どうしたんだ?俺の脚は・・
みんなを見るとプリンだけが起き上がり影と話している感じだ・・・
何かをしきりにプリンは訴えている様に見える!
その時俺の耳にプリンの声が聞こえた!
【騎士】「今、俺を呼んだのか?」
確かにプリンの声で(騎士)と、聞こえたんだ!
俺の事・・・まだ思っていてくれたんだな・・・・
駐車場を見ると影がまたさっきの技を使おうとしている!
俺の迷いは晴れた!
次の瞬間!俺は竜巻を無限空地流で真っ二つにしていた!
【カレフ】「誰だ?」
影が叫ぶ!俺は、
【騎士】「名乗る程でもないさ・・」
と、誤魔化した!
プリン達が俺をびっくりした顔で見ている!
間近でプリンを見た俺は胸の鼓動が早くなっているのを感じた!
ドガアアアアアン!!!!
見れば地面が割れている・・・
こいつが棍棒を地面に叩きつけたのか・・・・
【カレフ】「答えろ!!!!」
俺は内心ひっつこい奴だと思っていた・・・・
【騎士】「ふっ、弱い犬程よく吠える・・」
漫画で見たセリフを出してみた・・・
【カレフ】「死ねえ!!」
影が棍棒を降り下ろして来た!
おっと逆に怒らせてしまったみたいだ・・・
遅い!凄く遅い!
影の動きが俺にはスローモーションに見えていた!
俺は目の前の棍棒を手刀で斬った!
俺の力を見てみんな驚いている!
そんなに強い奴なのか?
だがそんな最中にも俺はプリンの顔ばかり見ていた・・・・
今すぐに近寄って抱き締めてあげたい!
影が自分の体を修復し始めた!
【カレフ】「この世界にお前程の奴がいたとはな・・・」
2年間居なかったけど・・・
【騎士】「俺はまだ半分の力しか出して無いぜ!」
本当は全然出して無いけどな・・
俺は何故かこいつを殺すのはおしい気がした!
【騎士】「逃げろよ!」
影は驚いている!
それはそうだろう、敵から逃げろと言われる事なんて無いからな・・・
【騎士】「今のお前じゃどうひっくり返っても俺には勝てないぜ・・」
今のこいつじゃな・・・・・
俺が強くなりすぎたのが原因だと思うが・・・
【カレフ】「お前、敵を逃がすとは、優しいのかバカなのかどっちだ?」
【騎士】「さあな、考えた事もねえよ・・」
その通り、そんなの考えた事も無かった!
バサアアアア!
影が翼を出した!
こいつ、飛べるのか?
【カレフ】「次に会うのをを楽しみにしていろ次が貴様の最後だ!」
こいつはもっと強くなる気がする・・・・
本当に楽しみだ!
【騎士】「ああ、楽しみにしてるぜ!」
バサバサバサバサバサ・・・・
俺はプリンの方へ向いた!
プリンが一瞬ビクッとしている!
可愛い・・・・・・
そして俺はプリンの目の前まで歩いて来た!