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セカンドワールド〈作られた伝説〉  作者: 無気力(むきりき)
第四章 四人目の守り人編
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第五十六話 謎の交通手段

外に出ると深夜だからなのか、辺りは静まりかえっていた・・・


遠くの方で新聞屋の原付の音が微かに聞こえるくらいだ・・・


俺達はまずタクシーを呼ぶ事にした。


【瀬理奈】「あのな、瀬理奈やけど・・今すぐ来てや」


ピッ!


【プリン】「瀬理奈さん・・今のでタクシー来るんですか?」


【瀬理奈】「あ~大丈夫や!この辺りはみんなうちの事知ってるさかい」


【騎士】「いくら何でもそれだけで来るとは・・・」


ブーン・・・キキッ!


【騎士】「本当に来た!」


【瀬理奈】「ほらな!」


下を見ると道路にはタクシーが止まっている・・・


運転手が車から出てきた!


【運転手】「瀬理奈ちゃん!おまたせ、何処でも行ったるで!」


【瀬理奈】「ありがとな!下降りるからちょっと待っとって!」


俺達は瀬理奈さんについてアパートの階段を降り道路に止めてあるタクシーに乗っかった!


【プリン】「でも、この時間じゃ電車は動いて無いわよね・・・・」


【浩介】「そうだね・・他に交通手段を考えないと・・」


俺達が行き先を迷っていると、瀬理奈さんが運転手に行き先をコショコショ話で伝えた!


【運転手】「了解!しかし流石瀬理奈ちゃんやな~!

この時間じゃその方法が一番や!」


【瀬理奈】「へへ~!」


ブオン!ブブブブ・・・


タクシーは走り出した!


【騎士】「瀬理奈さん!何処に行くんですか?」


俺は不安まじりで答えた!


【瀬理奈】「大丈夫や!うちに任せとき」


【騎士】「はあ・・・・」


タクシーは街中を走って行く・・


プリンは窓の外を見ている・・


浩介さんは・・寝ている・・


海上は・・瀬理奈さんの肩にもたれて寝ている・・


瀬理奈さんは・・泣いている!


それはそうだろう・・産まれ育った場所をしばらく離れなければいけないのだから・・


きっと、かなり思い入れがあるんだろう・・・


タクシーは何処かを上がっている・・・


四斜線の広い道路だ!


成る程・・東名高速か!


でも何故東名高速なんだ?


まさかこのままタクシーで岡静まで行く気か?まさか・・


ブブブブブブブ・・キキッ


タクシーが止まった!


【運転手】「さあ、着いたで!」


【瀬理奈】「ありがとうな」


【運転手】「瀬理奈ちゃんの頼みを断ると、後が恐いやん!」


【瀬理奈】「あほ!当たり前や!」


俺は浩介さんを起こし海上を引きずりながら瀬理奈さんと、運転手の後に着いて歩いていった・・


プリンが叫んだ!


【プリン】「あっ!ここは!」


【瀬理奈】「そうや!バス停や!」


【騎士】「こんな所にバス停

・・・」


【瀬理奈】「騎士君知らんの?東名バスや!」


【騎士】「東名バス?」


【運転手】「東名高速を走ってるバスや!

これに乗れば遠くまで行けるで!」


【浩介】「そうだった!」


ブブブブ~ン・・・キッ!


バスが丁度やって来た!


普通のバスより大きめのバスだ!


見た目は観光バスの様な形をしている・・


【瀬理奈】「このバスはな・・トイレも付いとるんやで!」


【騎士】「ほほ~・・・」


俺達は運転手に見送られながらバスに乗車した・・


中は綺麗で大きめの座席が幾つもある・・・


観光バスまんまだ!


席に座ると同時に瀬理奈さんが窓を開けた!



ガチャガチャ・・ズズ・・


【瀬理奈】「じゃ!ありがとな、行って来るわ!」


【運転手】「なんか知らんけど頑張ってな、瀬理奈ちゃん!」


ブオン、ブブブブ・・・・・


バスが発進した!


運転手が手を振りながら見送っている・・


その運転手が小さくなって見えなくなった時、瀬理奈さんが口を開いた!


【瀬理奈】「あの運転手な、うちの前の彼氏のダチなんや」


【騎士】「そうだったんですか・・どおりで・・・・」


俺はさっきの運転手の風貌を思い出した・・・


頭はリーゼント、金のぶっといネックレスをしていて、薄い茶色のレンズの眼鏡を掛けていた・・・


凄くよく分かる!


俺は疲れていたのか、いつの間にか寝てしまった・・・







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