第四十三話 最強の兄弟
みっちゃんは泣いていた・・・・
【浩介】「姉さん・・・・」
【プリン】「みっちゃん・・・・」
【海上】「姫・・・・」
【マシリ】「・・・・・」
みっちゃんは涙を手で拭った!
【みっちゃん】「これが、隠された真実よ!」
【浩介】「お父さんが人斬り・・・」
【みっちゃん】「それは違うわ!」
【浩介】「えっ?」
【プリン】「みっちゃんとは兄弟なんだから、お父さんも一緒の筈じゃ・・・」
【みっちゃん】「私と浩介は、本当の兄弟じゃないの・・」
【浩介】「!!!!!!」
【プリン】「うそ・・・」
【みっちゃん】「浩介は、私が山に隠れ住んでいる時に捨てられていたのを拾ったの・・・」
【浩介】「!!!!!!」
【みっちゃん】「私が今レベル28、浩介が17、
まあ無限空地流を使っている時の私はレベル100を軽く越えてるけど・・・・
周りからも随分レベルが離れた兄弟ねって、言われてたわ・・・」
みっちゃんの目に涙が滲んでいる・・・
【浩介】「姉さん!」
【みっちゃん】「!!何?」
【浩介】「俺を拾ってここまで育ててくれてありがとう!」
【みっちゃん】「浩介・・」
【プリン】「浩介さん・・」
ヒュッ!パシッ!
【姉さん】「これは?」
【浩介】「インカムだよ!
これからは、僕が姉さんを守る!
戦いに関しては姉さんの方が凄いけど・・・
僕には頭脳がある!
戦法を考えるんだったら、誰にも負けないよ!」
【みっちゃん】「こおおすけえええええ・・」
【浩介】「ほら、泣かないの!
これからはインカムから僕が指示するよ!」
【みっちゃん】「わかったわ!ヨロシクね!」
【プリン】「素晴らしい兄弟愛ね・・」
【海上】「そうだよプリンさん、僕達の愛は永遠なんだ!」
【プリン】「・・・・・」
【海上】「・・・・・・」
バキッ!
プリンが海上を殴り飛ばした!
一通り終わりきったのを見計らってマシリが口を開いた!
【マシリ】「さあ、そろそろ始めようか!」
【みっちゃん】「待っててくれてありがとね!」
【マシリ】「別に・・待ってた訳じゃねえよ・・」
【プリン】「ツンデレだわ!」
(姉さん・・・)
【みっちゃん】「浩介?」
(ちゃんと聞こえてるみたいだね!)
【みっちゃん】「どう攻撃を仕掛けようかしら?」
(奴は剣を降り下ろす時に左脇腹が、がら空きなんだ!)
【みっちゃん】「なるほど、流石浩介ね!」
(ははは、後の指示は、また奴の動きを見ながら出すからね!)
【みっちゃん】「ありがと!弟!」
ビュッ!
ギイーン!!!
みっちゃんとマシリの剣がぶつかり合う!
【マシリ】「さっきと何も変わらないじゃないか」
【みっちゃん】「さあ、どうかしら?」
ガスッ!!
【マシリ】「くっ!!」
みっちゃんがマシリが剣を握ってる手を蹴りあげた!
【マシリ】「そんな蹴りでは、剣は離せないぞ!」
マシリは蹴られて上に挙げている剣をみっちゃん目掛けて降り下ろした!
【プリン】「みっちゃん!」
(今だ!姉さん!!)
【みっちゃん】「OK!!」
ズバァッ!!!!
【マシリ】「ぐああああ!」
みっちゃんがマシリの左脇腹に斬り込んだ!!
【みっちゃん】「相手が悪かったわね・・
私達兄弟は、最強よ!」